総務省は25日、2015年11月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は27万3,628円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.9%減少した。前年を下回るのは3カ月連続で、下げ幅は前月より0.5ポイント拡大した。
勤労者世帯の実収入も3カ月連続減少
消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、2項目で増加、8項目で減少。減少した項目は、被服および履物(シャツ・セーター類など)が同13.8%減、その他の消費支出(交際費、こづかいなど)が同8.6%減、教養娯楽が同5.8%減、保健医療が同3.8%減などとなった。同省は「11月の気温が平均より高かったことが影響した。被服および履物や布団などの寝具類も天候要因により低くなっている」と分析している。
消費支出(住居等除く)は1世帯当たり23万6,901円で、実質では同2.9%減少し、3カ月連続のマイナスとなった。
勤労者世帯の実収入は1世帯当たり42万5,692円で、実質では同1.8%減少。可処分所得は34万5,012円で、実質では同2.5%減少。消費支出は29万4,905円で、実質では同4.1%減少し、いずれも3カ月連続のマイナスとなった。