俳優の藤原竜也が主演を務め、女優の有村架純と初共演する映画『僕だけがいない街』(2016年3月19日公開)で重要な役どころを担う子役の鈴木梨央と中川翼の場面写真が25日、公開された。
原作は、三部けい氏の同名コミック。身近で"悪いこと"を察知すると、その原因を取り除くまで数分前に戻り続ける"リバイバル"という特殊現象に巻き込まれた29歳フリーター・藤沼悟(藤原)が、子どもに戻り18年前に地元で起きた児童連続誘拐事件の謎を解き明かす。幼少期のつらい思い出や気づくことがなかった母親からの愛情、クラスメイトの優しさなどに触れ、それが新たな記憶となって悟の過去が書き換えられていく様を描く。2016年1月からは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』シリーズなどで知られるA-1 Picturesの制作で、フジテレビ系「ノイタミナ」枠でのアニメ化も決定している。
NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロイン・あさの幼少期を演じたことでも話題の鈴木。雛月加代役は小学生時代の悟のクラスメイトで、1988年に連続誘拐殺人事件の被害者。母子家庭で母親から虐待を受けてきた少女というハードな役だ。一方、来年1月クールのTBS系ドラマ『わたしを離さないで』で三浦春馬の少年時代を演じることでも注目を集める中川は、1988年当時の小学生だった悟を演じる。こちらも頭脳は29歳のままで再び小学生時代を生きるという難役。実写映画化が告知された際には、この子ども時代の加代と悟を誰が演じるのかと話題を呼んでいた。
発表された写真は、そんな"天才子役"の2ショット。はかなげな表情で夜空を見上げる表情が印象的でありながら、よく見れば頬骨あたりにアザのある加代。それを見つめる悟の優しいまなざしも捉えた複雑な1枚だ。しかしその姿から、"リバイバル"によって18年前の世界にさかのぼってしまうも、悲惨な事件が起こらぬよう、加代をはじめ大切な人々を守ろうと奮闘する悟の信念をも、うかがうことができる。
(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会