歌舞伎俳優・片岡愛之助(43)との破局騒動で今年のワイドショーをにぎわせたタレント・熊切あさ美(35)。アイドルグループ・チェキッ娘のメンバーとして18歳でデビューし、解散後は"崖っぷちアイドル"と称して、芸能界の荒波を生き抜いてきた。
フラれた側なのに世間からの批判を浴びてしまうなど散々な一年だったはずだが、今現在の熊切はテレビやイベント出演が急増するなど絶好調。今月17日に都内で行われた「CRテイルズ オブ デスティニー」新機種プレス発表会では55社78人のマスコミが集まり、破局話を交えて爆笑トークを繰り広げた。
芸能界の浮き沈みを知る熊切は、この状況をどのように受けとめているのか。そして、プライベートがさらされる上に時には世間から厳しい目を向けられるこの業界には、どのような魅力を感じているのか。17日の発表会後、来年年女を迎える熊切を直撃した。
――盛り上がりましたね!
本当にホッとしました。イベントの数が増えているのはとてもありがたいことではあるんですが、やっぱり長くは続かないことなので(笑)。この業界は入れ替わりが激しくて、常に「次の人、次の人」。せっかく呼んでいただいているのに、記者さんが一人も来なくてイベント会社の方に迷惑かけたらどうしようかと心配でした。
――聞かれたことは何でも答えてしまうとご自身でもおっしゃっていました。ただ、こういうイベントでは、言いたいことも言えなかったり、言い過ぎると世間からの批判を浴びたり。それでもわれわれマスコミは、刺激的な発言を求めてしまいます。難しい立場ですね。
そうなんですよ! 今日はこれでも全然言ってない方なんです。でも、私はウソをつけなくて、すぐ顔に出てしまって。きっと幼い頃からそうだったんでしょうね、今でも直っていないということは。両親は厳しかったですが自由もあったので……でも、今の自分を両親のせいにはしたくないです(笑)。自分の責任です!
――「テイルズ オブ」シリーズは誕生から今年で20周年ということですが、熊切さんももうすぐ節目を迎える芸歴17年。これまでさまざまな出来事が起こってきたと思いますが、今年はどんな年でしたか。
振り返ってみても、今年は最も「衝撃」があった一年。でも、気づかされたこともあったので、悪いことばかりではありませんでした。多くの人の優しさに触れて、人間的に成長できましたし、勉強になった一年だったと思います。
――フラれた側なのに、なぜか世間の批判を浴びる羽目になりました。そんな時に守ってくれた人もいたそうですね。その方に向けてメッセージはありますか。
個人的には……ないです。お名前を出すとまた巻き込むことになってしまうので(笑)。一緒にお仕事をしてくださった方々や事務所のスタッフさん、そして家族や友人。感謝を伝えたい人はたくさんいます。
――「嫌なこと」を強いられる一方で、「良いこと」もあるのが仕事だと思います。熊切さんにとって、芸能界で働くことの意義は?
直接関係ないかもしれませんが、みなさんとても優しいんです。私が優しさに飢えているのかもしれませんが(笑)。とにかく、いろいろな場面で優しくしていただくことが多くて。久しぶりにお仕事をさせていただいた方でも、気を使って声を掛けてくださいます。これだけ仕事を続けていたからこそ、分かることができたことかもしれませんね。本当にありがたいです。
――芸歴17年でどのくらいの時期に実感したことなんですか?
チェキッ娘というアイドルグループでデビューしたのですが、卒業して一人で活動するようになって感じるようになりました。十代のころから数年レギュラーでご一緒させていただいた方と最近久しぶりに再会して、その時も以前と同じように接してくださって。懐かしさを感じながら、ここまで頑張ってきてよかったなと実感できる瞬間でした。
――大変な一年を過ごされたわけですが、こうしてイベント出演が増えるなど苦労が報われるうれしい出来事も。もともとは女優志望だったそうですね。
そうなんです。女優志望で、そのためのきっかけがほしくていくつかオーディションを受けている中で、受かったのがチェキッ娘でした。来年は舞台も控えているので、そこに向けてがんばります!
――それでは最後に、充実した一年の振り返りと、来年への抱負をお願いします。
本当に今年は波乱万丈いろいろ……もっと大変な人もいるからあまりそういうこと言っちゃダメですね。
――発言が慎重過ぎますよ(笑)!
すみません(笑)。今年はたくさんの方に迷惑を掛けてしまいましたので、そういう方々に恩返しできるようにまずはお仕事を頑張って、異性を見極める力を養ってすてきな方に出会えればなと思います。
――さらなるご活躍を期待しております。
来年もよろしくお願いします。
■プロフィール 熊切あさ美
1980年6月9日生まれ。東京都出身。身長161センチ。A型。1998年にアイドルグループ・チェキッ娘のメンバーとして芸能界デビュー。解散後は"崖っぷちアイドル"と称してバラエティ番組などで活躍し、2007年にはプロ雀士の資格を取得して話題に。バラエティだけでなく、ドラマや映画、舞台に出演するなど、女優としても活動の場を広げている。