下町ロケット』(TBS系)の真野役でブレイクした俳優・山崎育三郎(29)が20日、東京・赤坂のTBSにて、1月20日スタートのムロツヨシ主演ドラマ『悪党たちは千里を走る』(毎週水曜23:53~24:23)のクランクインを迎え、囲み取材で意気込みを語った。
貫井徳郎氏の同名小説を原作とする同ドラマは、ムロ演じる自己中心的なダメ男・高杉篤郎と、山崎演じる園部優斗、黒川芽以演じる三上菜摘子の3人が、謎の天才犯罪者によって犯人にさせられてしまうユーモラスサスペンス。長年ミュージカルを中心に活躍し、テレビドラマ進出後、『下町ロケット』で大注目を集めた山崎が、今回も映像の世界で魅せる。
山崎は「撮影に入る前にリハーサルと食事会があったので、はじめからいいキャッチボールが2人でできた」と会社の先輩・高杉役の山崎との掛け合いを初日から楽しんだようで、「ムロさんはすばらしい役者さんで、自分が何をぶつけても受け止めてくれる。安心してついていきたい」と信頼。ムロのアドリブも飛び出ていたが、「その芝居の空間を楽しめた」と振り返り、「ちゃんと役としてそこに生きていれば。何が来ても受け止められるようにしたい」と話した。
そして、「街を歩いていて『真野さんですか?』『真野だー!』などと声をかけていただくことが多くなった」と『下町ロケット』の反響に驚いているという山崎だが、ドラマの撮影はまだ慣れないそう。「ミュージカルの場合は稽古期間がすごく長く、何度もお芝居をしてスタッフと一緒に作っていくので、セリフを覚えることに関して心配することはほとんどないが、ドラマは瞬発力が必要」と違いを語り、「前日にセリフが届いたり、現場に着いてから指示されることもあり、その場ですぐ自分のものにして表現するというのはプレッシャーも緊張感もあり、まだ慣れない。お客さまがいる方がホッとします」と打ち明けた。
さらに、「ミュージカルでは日本人をやることはあまりない。基本的に、かつらをつけ、メイクをバッチリして、衣装を着込んで、フランス人やアメリカ人をやっている」と言い、「ドラマの世界に入って、ほぼすっぴんでお芝居するということ自体がすごい新鮮。恥ずかしいくらい」と告白。特に、今回の園部という役は「今までやったことのない役柄」とのことで、「振り切ってこの役と向き合って、新しい自分と出会いたい」と意気込んでいる。
来年1月18日で30歳を迎える山崎。「20代は子供の頃からの夢、目標にしていたミュージカルの世界でずっとやってきた。30代は舞台、ミュージカル、ドラマといろんなものにチャレンジし、役者としての幅を広げたい。自分の幅を広げていきたい」と、節目となる2016年の抱負も語った。
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