UPQ(アップキュー)は21日、同社のSIMフリースマートフォン「UPQ Phone」の新製品「A01X」を発表した。OSにAndroid 5.1を搭載し、4G LTEに対応している。ここでは、同日開催された記者説明会の模様をレポートする。
UPQは8月に7万5,000円と安価な50型4kディスプレイや、ヘッドフォン、椅子など統一したカラーリングと一挙17種・24製品を発表して話題となった新興の家電メーカーだ。現在の売れ筋製品はスマートフォンの「UPQ Phone A01」だが、このA01の後継モデルとなるのが今回発表された「A01X」だ。
製品発表を行った同社の中澤優子社長は、既存機種のA01の売れ行きが好調で、そろそろ在庫がなくなりそうであることを挙げ、単純に増産してもよかったが、これまでに寄せられたフィードバックに対する修正を含めたマイナーアップデートとして新機種を出すことにしたと説明した。
A01Xはこれまでどおり、1万円代と手頃な値段で入手できるSIMフリースマートフォン。対応するFDD-LTEのバンドは1/3/19/28で、NTTドコモの新しい700MHz帯のプラチナバンドにも対応している。CPUにはMediaTekの64bit対応クアッドコアSoC「MT6735」(クロック周波数は1.3GHz)を搭載。メモリは1GB、ディスプレイは4.5インチのFWGA(854x480ドット)という基本的なスペックは変わっていない。
変更点は、カラーリングが従来のホワイト(前後ホワイト)、ブラック(前後ブラック)、ブルーバイグリーン(前面ブラック)に加え、前面ホワイト、背面ブルーバイグリーンの「ホワイトBG」が追加された点と、内蔵フラッシュメモリが8GBから16GBに倍増したこと。また地味だが、ハードウェアボタンの配列がA01では「メニュー・ホーム・戻る」だったのが、A01Xでは日本で標準的な「戻る・ホーム・メニュー」に変わっている。また、ディスプレイのタッチパネルが同時に2箇所タッチから5箇所タッチに増えている。これらの変更の結果、直販価格もA01の1万4,500円からA01Xでは1万4,800円に値上がりしているが、スペックの向上ぶんを考えると、ほとんど差はないと言っていいだろう。
左が従来のブルーバイグリーン、中央がホワイトBG。背面はどちらもブルーバイグリーン(右)で、液晶周りの色が異なる。今時のユーザーはiMacよりも初音ミクなどを思い出すのだろうか? |
iPhone 6s Plus(5.5インチ)と比べるとかなり小さく感じる。最新の液晶と比べると解像度の低さやパネルの見易さに多少差は感じるが、それほど品質が劣ると感じられるわけではない |
販売は同社のネット直販に加え、ツタヤ家電、ビックカメラ系列(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)、ヤマダ電機などで21日から開始している。