空家・空地管理センターは21日、北斗ソリューションズと協力し、空き家活用サービス「AKARI(あかり)」の提供を開始したと発表した。対応エリアは東京都(23区、立川市、武蔵野市など)と埼玉県(所沢市、狭山市、入間市)の37エリア。

家賃収入で租税公課の支払いが可能

同サービスは、北斗ソリューションズを借主として、空き家を3~7年間借上げ、設備投資を行った上で、賃貸戸建や店舗、民泊などをサブリース(転貸借)するというもの。 借上げ家賃は固定資産税と都市計画税を合計した金額と同額とするため、所有者の不動産保有コストがゼロになる(火災保険などを利用している場合、その費用は除く)。また、入居者が日常の管理を行うため、空き家の定期的な管理も不要となるという。

AKARI相関図

初期投資は北斗ソリューションズが負担。これにより、所有者は新たにローンを組む必要がなく、空き家のリノベーションが可能となり、収入を得ることができる。また、借上げ期間後はリノベーションされた状態で、提供した空き家が所有者に戻ってくることもメリットの一つとしている。

契約期間により北斗ソリューションズが行う設備投資の金額を変更するため、所有者は借上げ期間を3~7年の間で自由に選ぶことが可能。所有者の状況によって空き家の今後の予定を計画することができるほか、契約満了後に借上げ家賃の値上げをした上で再契約することも可能という。

空家・空地管理センターは「所有者は空き家を活用したいという意思はあっても、年齢や資金面などから設備投資に踏み切れないケースが多かった。その中で共通していたのが、家賃収入が多くなくてもいいから今の管理の手間を減らしたい、固定資産分くらいは運用益で出ないかといった声で、そのような声に応えるために今回の商品を開発した」と話している。