NMB48の山本彩が、映像配信ネットワーク「Netflix」で来年春に映像化される、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹原作『火花』(全10話)に出演することが21日、分かった。
同作は、主人公である売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描いた、又吉にとって初の純文学作品。芸人初の芥川賞受賞で大きな話題となり、初の映像化に注目が集まる中、徳永を林遣都、神谷を波岡一喜、その神谷を支える女性・真樹を門脇麦が演じる。
山本が演じるのは、物語の入り口となる、徳永と神谷が初めて2人で訪れた熱海の居酒屋店員役。山本は、作品の印象について「上京してきて、夢や野望をもって立ち向かっていく人の熱いメッセージみたいなものが込められているかなとも思います」と語り、「私も自分に重ねて、がんばろうという気持ちにもなったので、ぜひ皆さんにも見ていただいて、自分の目指すものへ取り組んでもらえたらなと思います」とメッセージを寄せている。
また、染谷将太が、徳永がコンビを組むお笑いコンビ・スパークスが所属する芸能事務所・日向企画の社員・緒方健治役として出演。染谷は「この全10話から何がにじみ出てくるのか、楽しみで仕方ありません。そして、楽しみにしてもらえるような作品になるよう、自分ができることをぶつけさせていただいています」と意気込みを語っている。
この日向企画の社長役で田口トモロヲ、緒方の部下役で菜葉菜が出演。さらに、コーヒー屋の主人役で小林薫と、実力派俳優も集結する。
さらに、徳永の相方役には、お笑いコンビ・井下好井の好井まさお、神谷の相方役に、とろサーモンの村田秀亮がそれぞれ決定。コンビ相手の浪岡から「本当にやりやすい」と太鼓判を押された村田は「東京に出てきてからくすぶっていたので、是が非でもいい結果を残したいと思います」と抱負を述べた。
撮影は順調に進んでおり、来年春に全10話(計約450分)で、世界各国で配信をスタートする予定。映画『さよなら歌舞伎町』『ストロボ・エッジ』などを手掛けた廣木隆一が、総監督を務める。