「今は彼女はいらない」という38歳男性に片思いしている、ゆかさん(仮名・34歳女性)からのご相談です。

【相談】

彼とは趣味のスポーツスクールで知り合い、勤務先が近いことやお酒好きなことから意気投合。何度かご飯に行ったり遊んだりするうち、彼からつき合おうかと言われました。

そのときは自分の気持ちがよく分からなかったこと、飲んでいたこともあり曖昧にしてしまいました。その後、私からあらためて告白しましたが、交際に発展することはなく、友達以上恋人未満の関係が続いています。

その彼と週末、久しぶりに2人で飲みに行きました。楽しく話していたのですが、誰か良い人いないの? 会社の人とか? コンパとかないの? など言われました。私の気持ちは知ってるはずなのになぜそんなことを聞くのか、遠回しに他の人に目を向けてほしいと言う気持ちなのかと思いショックでした。

その後、結婚観の話になりました。彼は2年くらい交際してからという考えのようですが、つき合うと週末に会ったり毎日メールしたりはできないし、今はそうなりたいと思わないと言っていました。週末は休みですがスポーツチームの手伝いでつぶれ、それがない日は寝ているようなので週末に会う余裕はないんだと思います。

でも、私とつき合う気はないと言うのならなぜ飲みに誘って行きたいと答えてくれるのか? 過去には私が誘ったら、「お茶はできるけど飲みは無理」と言われたことがあるのですが、理由は前日の明け方3時まで取引先と飲んで帰宅し、睡眠不足だったからだそうです。私ならそんな状態で誘われたらお茶でも行きません。

彼の言葉と行動がチグハグで真意が読めません。でも、つき合いたいと思わないと言うのは本音かなと思いました。ただ、毎日のメールや毎週末に会うことを私は望んでいません。もちろんそれができるのはうれしいことですが、自分の気持ちを一方的に押し付けるような付き合いはしたくないんです。頻繁に会ったり連絡を取ったりできなくても、会えたときには思いっきり2人の時間を楽しめたら良いなと思うんです。きれいごとだと思いますが、相手に求めるばかりではなく相手のために何ができるかを考えたいなと。

今度会うことができたら自分の正直な気持ちと、つき合ってほしいと思っていると伝えてみようかと思います。そのときのアドバイスを頂けたらうれしいです。長文でまとまりがなくすみません。

【回答】

ゆかさんは当事者なので、「彼の言葉と行動がチグハグで真意が読めない」かもしれませんね。ですがご相談内容を拝読した限りでは、わたしは、彼はゆかさんに淡い好意を寄せている印象を受けました。その理由が以下です。

■「今は彼女はいらない」と言う男性の本音

基本的に男性は、自分が相手を幸せにする自信があるタイミングで女性に告白します。そして、彼の38歳という年齢を考えると、次におつき合いした女性とは当然、結婚を考えると思います。この年代の男性は依然として結婚=相手の人生の責任を取ること、ととらえていることが多いからです。

彼は一度、ゆかさんに告白をしていますよね。その事実と今回の彼の言葉をまとめてみると、彼の気持ちが見えやすくなります。彼は、「つき合うと週末に会ったり毎日メールしたりはできないし、今はそうなりたいと思わない」と言い、ゆかさんには、「誰かいい人いないの? 会社の人とか? コンパとかないの?」と聞いてきました。この背景には、「仕事と趣味で時間が埋まって、今恋人ができても十分に愛情を注ぐ自信がない。

ゆかさんに好意は持っているけれど、今は結婚を意識する関係になって、責任を取ることはできない。だから、ゆかさんが、他にいい人ができてしまっても仕方がない」と考えているのではないでしょうか。そうではなければ、疲れているのにゆかさんの誘いに応じることなどないと、わたしには思えるのです。

■彼へ告白するには

ですから、ゆかさんの「自分の気持ちを一方的に押しつけるようなつき合いはしたくないんです。頻繁に会ったり連絡を取ったりできなくても、会えたときには思いっきり2人の時間を楽しめたらいいなと思うんです」という、相手の状況を思いやることができる本音を、彼に伝えてみてはいかがでしょうか。

言葉はゆかさんなりにアレンジしたほうが言いやすいと思いますが、「恋人中心の生活ではなくていいから、恋人として一緒にいてほしい」と伝えてみてください。あえて恋愛の話、例えば知人や友人に連絡を催促する女性が男性に振られてしまったというエピソードがあればそれを出して、「私は毎日連絡をしてほしいとは思わない」と、ゆかさんの価値観を伝えた上で彼の反応を見て、そこから告白するかどうかを決めてもいいと思います。

■ただし、自分の人生を逆算して

ゆかさんは34歳、彼は38歳とのこと。今すぐ彼と交際できたとしても2年後、ゆかさんは36歳です。一般的に女性は、35歳以降は出会いが激減すること、もし将来お子さんを望んでいるのであれば出産のリスクが高まることも踏まえて、彼にアプローチする必要があります。

10代後半や20代前半とは違い、自分の女としての人生も考えて恋愛しなければならなくなる難しい年頃ですが、「●歳のとき、自分はこうなっていたい」と人生を逆算して考えるようにしてみてください。人生を逆算して将来を見すえる方法は基本ではありますが、著名人にインタビューすると大半の方が語っていた方法でもあるので有効です。

また何かありましたら、いつでも連絡をくださいね。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。2,000人以上の人物取材の経験で磨かれた、鋭い洞察力が武器。著書は『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)。無料のメール恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い。相談を休止中の場合もあるので詳細はブログまで。恋愛コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『ばらいろダンディ』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌にも多数出演。