12月19日と20日、東京・ベルサール秋葉原で、ポータブルオーディオフェスティバル(ポタフェス2015)が開催されている。EARINブースでは耳栓型Bluetoothイヤホン「EARIN」が初公開され、ギャラリーの関心を集めていた。本稿では、EARINのファーストインプレッションについてレポートする。
左右の通信、ズレないの?
EARINは、「世界最小クラス」をうたうBluetoothイヤホン。プレーヤーとの接続だけでなく、左右イヤホン間の接続もBluetoothで行っていることが大きな特徴だ。プレーヤーからのBluetooth信号はまず左ユニットが受信し、左右の信号を分離した後に右ユニットへ送信。つまり、左ユニットはデバイスからの受信と右ユニットへの送信を同時に行っている。しかし、左右ユニットの音ズレは全くと言っていいほどないように思う。一瞬、右のユニットだけ受信がプツリと切れたことがあったが、すぐに復旧したので、通常のBluetoothイヤホンと同様、環境に左右されたのだろうと判断した。
痛くないの?
個人差があるので、あくまで筆者の個人的な感想だけをレポートするが、痛みなどの違和感や不快感はほぼ感じなかった。また、耳からすぐこぼれてしまうような不安定さもなく、感覚としては有線接続のイヤホンを装着しているときとあまり変わらない。しかしケーブルやネックバンドがないぶん、軽さが際立つ印象だ。
専用アプリ「EARIN」と連携
専用アプリ「EARIN」では左右のバランスやベースブースト機能を調節できるほか、左右イヤホンそれぞれのバッテリー残量を確認できる。EARINアプリ自体に音楽プレーヤーの機能はない。今回は、ブースに用意されていたiPadで試聴した。
充電はUSBポート搭載の携帯用カプセル経由で行う。逆に言えば、携帯用カプセルを紛失すると、イヤホンへの充電ができなくなるとのことだ。電気が通らなくなると、EARINは本当の耳栓になってしまう。この点は注意したいが、超小型軽量ワイヤレスの魅力は圧倒的だ。