JR東日本は2016年3月26日に実施するダイヤ改正で、高崎線を走る特急列車をすべて651系に置き換える。新宿発の特急「スワローあかぎ」「あかぎ」の運転取りやめ、特急「草津」の長野原草津口~万座・鹿沢口間の運転取りやめも発表された。
651系はかつて常磐線特急「スーパーひたち」などで活躍した特急形電車。車両をリニューアルした1000番台が2014年3月から特急「スワローあかぎ」「あかぎ」「草津」に投入されている。前橋発新宿行「スワローあかぎ2号」(土休日運休)・「あかぎ8号」(土休日運転)と新宿発前橋行「スワローあかぎ13号」(土休日運休)・「あかぎ13号」(土休日運転)については、現在も185系による運転が続けられている。
来春のダイヤ改正で、前橋発新宿行「スワローあかぎ2号」「あかぎ8号」も185系(10両編成)から651系(7両編成)に置換え。一方、新宿発前橋行「スワローあかぎ13号」「あかぎ13号」は利用減少を理由に運転取りやめとなる。これにより、高崎線を走る特急列車はすべて651系に統一されることになった。
特急「草津」は平日2往復・土休日3往復の列車が設定され、上野~万座・鹿沢口間で運転されてきた。しかし利用減少を理由に、ダイヤ改正で吾妻線長野原草津口~万座・鹿沢口間が運転取りやめに。代わって同時間帯に普通列車が運転され、特急「草津」とも長野原草津口駅で接続する(「草津31号」は除く)。これまで通過となっていた駅に普通列車が停車することで、地元利用者の乗車チャンス拡大を図るという。
吾妻線ではその他にも、普通列車の長野原草津口~万座・鹿沢口間延長運転や下校時間帯に合わせた時刻変更などを実施。朝の長野原草津口駅6時53分発・大前駅7時14分着の普通列車は利用が少ないことから運転取りやめとなる。