タレントの熊切あさ美(35)が17日、都内で行われた「CRテイルズ オブ デスティニー」新機種プレス発表会に出席した。55社78人の報道陣が詰めかけた会場は爆笑に次ぐ爆笑で、そのムードを巧みにコントロールしたのが、司会を務めたお笑い芸人・山崎まさや(45)だった。
機種名にある「デスティニー」に掛けて、今年の"運命の瞬間"を語るゲストとして招かれた熊切。歌舞伎俳優・片岡愛之助(43)との破局騒動では悲劇のヒロインのはずが、テレビやインターネット番組などでたびたび涙を流すことがあったせいか、世間からのバッシングを浴びてしまう不運に見舞われた。
騒動から約半年が経過したにも関わらず会場には多くのマスコミが殺到。当然その話題が求められているわけだが、実名を出したり、暴露話をしたりすると再び批判の的にさられることは目に見えている。司会の山崎は、発言が慎重になりがちな熊切を上げては落とし落としては上げ、踏み込みすぎない範囲で"ネタ"を引き出していった。
「あさ美ちゃん」「山ちゃん」と呼び合う2人。山崎は2007年に解散したお笑いコンビ・ジョーダンズとして、元相方の三又又三と共にお笑い番組『ボキャブラ天国』で活躍。熊切とはその頃から18年の付き合いになり、イベント冒頭で「僕もどう絡んでいいか分かりませんが、付き合いが長い分、気楽に絡んでいきたいと思います。本人はやる気満々でいます」とあいさつして熊切をステージに招いた。
開始から約15分が経過した頃、クリスマスにもらってうれしかったプレゼントの話になり、熊切が「小学校の時の一輪車」と答えると、山崎は「あー。小学校はどうでもいいや」と投げやり。「アクセサリー」と言い直した熊切に「いつ頃?」と探りを入れると、「去年…」「ウソです。間違えました!」「覚えてないですね…」とパニック状態で会場は大盛り上がり。そんな反応を、山崎も「本当にウソがつけない、いい子だよね」と面白がる。
また、熊切は24日から26日まで「泊まりで大阪」と仕事の予定を明かし、愛之助が26日まで京都で興行があることを知っていたのか「えっ…大阪行くんだ…」「あらま。へぇー…」と困惑。終盤では『テイルズ オブ デスティニー』の主人公・スタンの剣を手に来年への意気込みを語る場面があり、熊切が剣先を床に向けて突き刺すようなしぐさを見せると、すかさず「えっ! 何? いま何刺した?」「誰刺した?」とイジる。
イベント後の囲み取材では話題の中心が熊切であることを察し、単体で撮影できるようにと自ら微妙な距離を空けて参加。熊切の人柄を聞かれ、「デビューした時から、中身がいい意味で変わっていない」「本当にいい子なんです」と褒め、一連の騒動では心配しながらも「僕が『大丈夫?』って言うのもおかしいですし、どこかでお会いした時にと。それが今日になってしまったんですけど」と見守っていたことを明かした。
そこから再び"剣"の話題になると、山崎は「明らかに横になっている男の人を刺してましたね」と豹変。誰かの顔が浮かばなかったのかを聞かれてはぐらかす熊切に、「これだけは言うわ。一切浮かばないわけがねーだろ!」とツッコミを入れ、一方で熊切がネットの意見を参考にしていると打ち明けた時には一転して「さっきまで僕が根掘り葉掘り聞いていたんですけど……もうこれ以上やめてあげてください!」とかばって再び爆笑を誘った。
「今年を漢字一文字で表すと?」の質問には、最初に「笑」と答えた熊切。「怒」「妬」「恨」のどれも当てはまらないと言い、しびれを切らした山崎は「もう"無"でいいじゃん。今年無かったことにしちゃえばいいじゃん!」と提案し、熊切は「それにします! 今年の漢字一文字は、すべて無かったことにしたいので"無"でお願いします!」と元気よく発表。この日一番の笑いが2人を包んでいた。