オバマ米大統領が出演する新番組『オバマ大統領とサバイバル』が20日、ドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で放送される(18:00~19:00/同日24:00~25:00)。同番組が日本で放送されるのは今回が初。
番組ホストを務めるのは、ディスカバリーチャンネルの人気シリーズ『サバイバルゲーム』でおなじみの元イギリス陸軍特殊部隊SAS隊員で冒険家のベア・グリルス。著名人を招いて大自然の中でのサバイバルに挑むシリーズで、今回はさすがのベアも「大物中の大物」「僕の人生で最大の出来事」と緊張した面持ちで出迎えた。
舞台はアラスカ州の広大な原野。2人はエグジット氷河を訪れ、気候変動の影響や新たなエネルギー源、環境保護、アラスカの美しい自然を次世代に残すことの大切さなどを語り合う。厳重な警備下が日常の大統領にとって、「最高に楽しみだった」というベアとの冒険。番組はいつも安全に配慮して撮影が行われているが、今回はまるで別次元だった。
まず、撮影で通るすべての山岳ルートに狙撃隊が配備され、上空には軍用ヘリが旋回。ヘリからベアが飛び降りるという番組冒頭でのお決まりシーンも、シークレットサービスが空域を閉鎖しているため途中までしか近づけず。いつもであれば必要最小限の撮影クルーも、この日はシークレットサービス、ホワイトハウススタッフ、大統領の食事検査担当、報道陣などが見守り、物々しい雰囲気の中、撮影が行われた。
そのほか、大統領ならでは"珍事"も。ホワイトハウスには「大統領が食べる姿を撮影しない」という規則があり、食事検査担当者が撮影を中断しに入りかけた場面もあったが、大統領の意向を尊重して撮影を続行した。そのほか、追跡される危険があるためスマートフォンを持たない大統領がセルフィー(自撮り)に手間取ることも。
「アラスカを旅するのは初めてだ。空軍基地に給油で降りる以外はね」と語っていたオバマ大統領。ベアとのアウトドア体験は、「執務室にいるより、間違いなく楽しい」と大満足の冒険となったようだ
(C)Delbert Shoopman/NBC