三菱航空機および三菱重工業は12月16日、次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)に関して、全スケジュールの見直しを行うことを発表。2017年第2四半期を予定していたANAへの量産初号機の引き渡しも遅れる見込みとなっている。

試験初号機の飛行試験の様子

4月10日に4回目の初飛行延期が発表された際も、初号機納入時期は2017年第2四半期の予定を変えずに進められてきた。同機の試験初号機は5回の延期を経て11月11日に初飛行を実施し、その後も11月19日と27日に飛行試験を行った。それ以降の飛行試験は行われていない。

しかし今回、現在実施している飛行試験などの試験工程からスケジュールの見直しとして、初号機の納品時期も延期になる見込みとなった模様。なお、納入時期の延期は今回で4回目となる。今後のスケジュールに関しては年内にあらためて発表される。

4月10日に発表された開発スケジュール

ローンチカスタマーであるANAは、2008年3月に25機(確定15機、オプション10機)を発注。飛行試験機5号機はANAの塗装仕様にて、国内での飛行試験を実施する見通しとなっている。また、JALも2015年1月に32機を確定発注しており、JALへの納入は2021年に開始される予定となっている。