国土交通省はこのほど、交通事業者などの協力の下、成田空港のアクセス利便性向上に関する共同PRに取り組むと発表した。
同省は2010年7月の成田スカイアクセス線の開業以降、低価格の空港アクセスバスが運行されるなど、都心と成田空港とを結ぶアクセスが向上したにもかかわらず、依然として「遠くて不便」「交通費が高い」といったイメージが払拭されていないと分析。鉄道・バス事業者などを中心に、「成田空港のアクセス利便性向上等に関する連絡協議会」を組織し、交通事業者の垣根を越えた共同PRを展開することとした。
交通事業者としては、JR東日本・京成電鉄・京成バス・千葉交通・東京空港交通・成田空港交通などが参画。首都圏では、京成線の全駅とJR線の主要駅計117駅をはじめ、成田空港にアクセスする電車・バスの車内、高速道路のパーキングエリアでポスターを掲出する。成田空港へのアクセス手段をリアルタイムな運行情報にもとづき提供する検索サービス「成田空港アクセスナビ」の認知度の向上を図る。
成田空港へのアクセス手段ごとの特徴を「早い!」「安い!」「乗り換えなしで便利!」の3つのカテゴリーに分けて具体的に紹介するリーフレットも制作。「スカイライナー」は最速36分で着くことや、格安バスなら最安900円であることなどを示し、目的に合わせて交通手段が選べることを提示する。このリーフレットは京成線全65駅などに設置されるとのこと。
首都圏以外では、成田空港と就航路線がある国内の全17空港を中心にPRを展開。「成田空港は遠くて不便」という漠然としたイメージを改善するため、具体的なアクセス手段を提示するリーフレットと同内容のポスターを制作し、空港と県庁・市役所・大型商業施設など約150カ所に掲出するという。