『ソーシャル・ネットワーク』『グランド・イリュージョン』の俳優ジェシー・アイゼンバーグがこのほど、主演を務めたラブアクション映画『エージェント・ウルトラ』(2016年1月23日公開)の魅力や役作りについて語った。

ジェシー・アイゼンバーグ演じる主人公マイク(左)と、クリステン・スチュワート演じるガールフレンドのフィービー

ジェシー・アイゼンバーグと女優のクリステン・スチュワートが共演を果たした本作は、CIAの極秘マインドコントロール・トレーニングによって、ある日突然、能力が覚醒したマイク・ハウエルを主人公とする物語。典型的なダメ男からスーパー・エージェントへ変身をとげたマイクは、極秘計画封印をもくろむCIA幹部に命を狙われ、殺人マシーン化したエージェントたちに次々に襲われ、さらに、ガールフレンドのフィービーも人質に取られてしまう。そんなピンチを乗り越え、彼女へのプロポーズを決められるのか、マイクの奮闘を描く。

主人公マイクを演じたジェシー・アイゼンバーグは、「良い意味で『こんな脚本は今までに読んだことがない』と思ったよ。ストーリーがとても奇抜で登場人物も魅力的なんだ」と脚本を初めて読んだ時の印象を告白。「僕が演じるマイクは、ハッパ好きの典型的なダメ男なんだけど、心優しいやつで、ガールフレンドと結婚したいと思ってる。そんな中、彼は最悪の状況に巻き込まれて、自分の命を守るために戦うことになるんだけど、彼はもともと平和主義であり、とても怠慢な性格でもあるんだ。だから彼にとってこれは、まさに最低・最悪の状況なんだよね」と自身の役どころを語る。

そして、"ハッパ好きのダメ男"と"最強無敵のCIAエージェント"の異なる2つの役を演じたことについて、「アクションは、撮影が始まる何カ月も前から訓練を受けたんだ。一方で、僕自身はもともと怠慢な人間だから、そのシーンを演じるのはとてもうまくできたよ(笑)。だらしない部分は、実生活をそのまま出したんだ。アクションシーンは、訓練でできるようになっていたから、両方を完璧に融合させる事ができたワケさ」と説明。「僕が勉強したのはカンボジア、タイ、フィリピンといった東南アジアの格闘技スタイルだった」と訓練の内容を明かした。

6年間前の『アドベンチャーランドへようこそ』以来となるクリステン・スチュワートとの共演については、「彼女の出演を聞いてうれしかったよ。彼女は素晴らしい女優というだけではなく、このような映画にはぴったりだと思ったんだ」とコメント。「コメディとアクションの要素がうまくブレンドされたユニークな映画だし、ドラマとロマンスも含まれている。普通の映画は、大概(ジャンルが)一つだけでしょう。でもこの映画は、すべてがとてもうまくブレンドされているんだ」と映画の魅力を伝えた上で、「彼女は、その全てのジャンルがこなせる人で、そんな人はあまりいないからね」と語った。

「ユニークな才能を持つマイクのように、何か特別な能力や才能を持つとしたら?」と聞かれると、「泳げるにようになりたい」と返答。「水は好きなんだけど、泳げないんだ。練習したけど、ダメ。精神的な壁にブロックされているみたい。それは例えば、チョコレートが大好きなのに、アレルギーで食べられない、そんな状況だね。どうしても泳げない。だからその能力が欲しいよ」と切望した。

また、「2、3回行ったことがある」という日本を、「素晴らしかったよ。アメリカで育った僕にとって、日本は他にはない、一番ユニークな国だと思うんだ」と絶賛し、「お好み焼きが大好きで、箱根と広島にも行ったよ」とコメント。「本当に日本は大好きだから、また行けたらいいな」と再来日を願った。最後に、日本のファンに向けて、「いつもファンレターをどうもありがとう」とメッセージ。「日本からくる手紙って必ずすごくきれいですてきな便箋なんだ。外国語なのに(英語の)スペルもあってるし、日本の文化はすてきだね。僕たちは日本人からエチケットや礼儀を学んでいるよ」と呼びかけた。

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