不動産経済研究所は14日、2015年11月の首都圏のマンション市場動向を発表した。それによると、11月のマンション新規発売戸数は前年同月比4.8%増の3,496戸となり、3カ月ぶりに増加した。前月比でも19.7%増加した。

月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏)2013年11月~2015年11月

1戸当たり価格、24年半ぶりに6,000万円を突破

地域別発売戸数は、東京都区部が1,594戸(全体比45.6%)、都下が550戸(同15.7%)で、東京都のシェアは61.3%。このほか神奈川県が639戸(同18.3%)、埼玉県が466戸(同13.3%)、千葉県が247戸(同7.1%)となった。

新規発売戸数に対する契約戸数は2,871戸。月間契約率は82.1%で、前月(68.8%)比で13.3ポイント上昇、前年同月(78.4%)比で3.7ポイント上昇した。地域別契約率は都区部85.6%、都下77.6%、神奈川県81.2%、埼玉県78.8%、千葉県78.5%となった。

1戸当たり平均価格は6,328万円と、1991年6月以来、24年半ぶりに6,000万円を突破。前月比では964万円(18.0%)上昇、前年同月比では1,104万円(21.1%)上昇した。同社は「即日完売物件において、パークコート赤坂檜町ザ タワー1期1次(152戸、平均2億6,278万円)の物件が大きく価格を押し上げたとみている。今後についても高止まりが続くと予想している」と分析している。

1平方メートル当たり単価は87.1万円で、前月比では11.2万円(14.8%)上昇、前年同月比では13.4万円(18.2%)上昇した。

11月末現在の翌月繰越販売在庫数は4,945個で、前月末比74戸減少。12月の発売戸数は7,000戸を見込んでいる。