エフアンドエム 中小企業総合研究所は10月1日~11月13日、1,319社を対象に「年末賞与の支給予定」についての実態調査を実施した。

正社員の年末賞与平均支給額は、28万7,337円

2015年に年末賞与を支給する企業の割合は、81.4%と前年を2.8ポイント上回った。景気回復は大企業だけでなく、中小企業にも反映された結果となっている。

年末賞与支給割合 前期比較

パートタイマー等に賞与・寸志を支払う予定がある企業は、28%と正社員の賞与支給予定企業の3分の1だった。2015年4月1日に改正されたパートタイム労働法では、「パートタイム労働者の公正な待遇の確保」が義務付けられており、今後パートタイマー等に賞与を支払う割合は増えていくと予想できる。

年末賞与支給割合 前期比較

正社員の年末賞与支給額について調査すると、2014年は賞与平均支給額20万円以下の企業割合が最も多くなっていたが、2015年は30万円以下の企業割合が最も多かった。2015年の正社員への年末賞与平均支給額は、28万7,337円で、2014年 年末賞与平均支給額26万9,459円と比較すると1万7,878円増加した。

年末賞与平均支給額 前年比較

業種別に見ると、支給額が30万円を超えた業種は「製造業」「建設業」「卸売業」の3職種だった。そのひとつである卸売業は、2014年の支給平均額と比べ、1万6,268円アップしている。地域別でみると、若干、首都圏の平均支給額は減少した。一方で、近畿地方は、前年より2万7,586円アップしている。

地域・業種別 正社員2015年年末賞与平均支給額