厚生労働省は9日、「平成26年 国民健康・栄養調査」の結果を公表した。調査実施世帯数は3,648世帯。
同調査では、世帯の所得別(200万円未満、200万円以上~600万円未満、600万円以上)に、「世帯員の生活習慣等(食生活、運動、たばこ、飲酒、睡眠、健診、体型、歯の本数)」の状況を比較した。
肉・野菜摂取量は世帯所得が高いほど多い
「穀類摂取量」では、200万円未満の世帯員の平均摂取量が最も多く、次いで200~600万円未満、摂取量が最も少ないのは600万円以上の世帯員だった。200万円未満の男性の平均摂取量は600万円以上の男性より41グラム多かった。
「野菜類及び肉類摂取量」は、男女とも世帯の所得が600万円以上の世帯員が最も多く、200万円未満の世帯員が最も少なかった。
「運動習慣のない人の割合」は、男女とも所得別の有意な差はみられなかった。また、「歩数の平均値」は、男女とも世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、200万円未満の世帯員で有意に少なかった。
「現在習慣的に喫煙している人の割合」は、男女とも200万円未満が最も高く、世帯の所得が600万円以上の世帯員が最も低かった。男女別にみると、世帯所得200万円以下の女性の喫煙率は15.3%で、600万円以上の女性(5.6%)の2.7倍にのぼった。
「健診等の未受診者の割合」は世帯所得200万円未満で最も高く、600万円以上の世帯が最も低かった。
「肥満者の割合」は、男女とも200万円未満の世帯員が最も高かった。「歯の本数が20歯未満の者の割合」は、男女とも200万円未満と200~600万円未満の世帯員で有意に高く、600万円以上の世帯員は最も低かった。