メルセデス・ベンツ日本は、「Gクラス」を一部改良するとともに、特別仕様車「G 550 エメラルドブラック リミテッド」を設定し、注文受付を開始した。「G 550」「メルセデス-AMG G 63」「G 550 エメラルドブラック リミテッド」は12月4日から販売開始され、「G 350 d」の発売は2016年1月の予定。「メルセデス-AMG G 65」は受注生産となる。

メルセデス・ベンツ「G 550」

メルセデス・ベンツ「G 350 d」

「Gクラス」の中核モデルである「G 550」は、「メルセデス-AMG GT」「メルセデスAMG C 63」に搭載されている4.0リットルV8直噴ツインターボエンジンをベースに新開発したM176型エンジンを搭載した。最高出力は422PSで、先代モデルより34PSパワーアップしている。ECOスタートストップ機能を追加することにより、環境性能の向上も図った。

サスペンションには電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムを搭載。ボディの動きを加速度センサーで測定するほか、舵角や操舵速度、ヨーレートなどを計算し、各ダンパーのバルブを電子制御により連続的に開閉してオイル流量を変化させることで、減衰特性を調整する。走行モードは「C(Comfort)」「S(Sport)」の2つから選択できる。

「G 350 d」は、3.0リットルV6ディーゼルエンジンの最高出力を、先代より34PS高い245PSとした。エクステリアには新デザインのフロントバンパーとAMGオーバーフェンダーを装備し、スポーティな印象を高めている。インテリアには視認性に優れた新デザインのインストゥルメントパネルを採用した。

同時に発売された特別仕様車「G 550 エメラルドブラック リミテッド」は、1990年代から2006年前後にかけて、「Gクラス」をはじめ主要モデルに設定されたボディカラー「エメラルドブラック」を採用。見る角度や周囲の明るさの変化などによって、ブルー、グリーン、ブラックなどさまざまな表情を見せる。廃色となった後も日本のユーザーから復活の要望が多いことから、特別仕様車に限定して約10年ぶりに復活することになった。

価格は「G 550」が1,470万円、「G 350 d」が1,070万円など。特別仕様車「G 550 エメラルドブラック リミテッド」は1,490万円で50台の限定販売となる(価格はすべて税込)。