多くの家電量販店で導入されているポイントカード。「1ポイント=1円」相当で現金と同じように使えるほか、価格交渉の手段としても活用されている。一見すると、どこも同じと思われがちだが、還元率や他社ポイントとの互換性、保証内容など各量販店でちがいがある。そこで、今回は代表的な家電量販店5社を取り上げ、クレジット機能付きポイントカードを中心に各社のちがいを比較する(以下、本文と図表いずれもすべて2015年10月末現在の情報をもとに編集部で作成しています。詳細な条件については一部省略しておりますので、予めご了承ください)。

今回取り上げるのはエディオン、ジョーシン、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラの5社(50音順)

カードを作る前に確認したいポイント

家電量販系クレジットカードでは、保証内容やポイント共通化などにちがいがある。特に重視したいのは以下の3つだ。

(1) ポイント共通化の方法

家電量販店の多くでは、クレジット機能なしのポイントカードと、クレジット機能付きポイントカード複数種類を用意している。そのため、家族でポイントカードを共有し、ポイントを合算するといった使い方をしている人も少なくない(家族で貯める・使うのにオトクなカード比較は後日掲載予定だ)。

ポイントカードとクレジットカードの2枚持ちが可能なところもあれば、家族で1枚しか持てないところもある。また、ポイントの合算方法もオンライン上の手続きで済むところ、店頭での手続きが必要なところ、といった具合に対応が各量販店によって異なるので、事前に確認したほうがいいだろう。実店鋪とオンラインショップでポイントを共有できるカードであれば、共通化の方法も事前にチェックしたほうが無難だ。

(2) 買い物の保険や修理保証の内容

家電量販系クレジットカードでは、家電製品の修理保証を手厚くしていることが多い。購入金額、対象商品、期間など保証の内容や範囲は各社の規約をしっかり確認しよう。

(3) ポイント共通化や他社ポイントとの連携

Tポイントを導入したエディオン、楽天スーパーポイントの付与を始めたジョーシン、Suica機能付きカードも選べるビックカメラなど、自社ポイントのほかに他社ポイントとの連携に力を入れている量販店も多い。ポイントの交換先などもカード選びの重要な要素だ。

さっそく次ページから各量販店のポイントカードについて紹介していく。その前に、最も気になるであろうポイント還元率について、一覧できる表を載せておこう(以下はいずれも通常の還元率。商品や時期によって異なる)。ただし、これから詳しく述べていくが、ポイントカードの魅力はポイント還元率だけでは測れない点に注意してほしい。

家電・パソコン 電池など消耗品 ゲームなどソフト類
エディオン 1% 3% 5%
ジョーシン 1%~ 1%~ 1%~
ビックカメラ 10% 10% 10%
ヤマダ電機 10% 10% 10%
ヨドバシカメラ 10% 10% 10%