オシャレなお店もグルメも豊かな自然も、いろんなものがバランス良くそろった街・吉祥寺。「住んでみたい街」「住んで良かった街」の上位に必ずランクインするこの街の最大の魅力は、何といっても商店街だろう。今回はそんな、吉祥寺の商店街を食べ歩きつつめぐってみた。

吉祥寺のメイン商店街「サンロード」は雨の日も楽しめる全天候型

半径300mに多数の商店街に公園も

吉祥寺は駅から半径約300m以内にお楽しみがギュッと凝縮されている街。非常にコンパクトでありながら、その中には雰囲気の異なる多数の商店街に大型商業施設、広大な公園まであるという優秀さで、ちょっと訪れるにも1日かけるにも、いかようにも楽しめる場所なのだ。吉祥寺の各商店街へも、JR中央線/京王井の頭線「吉祥寺駅」からすぐとなっている。

細い路地の「中央通り商店街」や「ハモニカ横丁」など、吉祥寺にはいろんな商店街が広がっている

駅をはさんで北と南に分かれていて、メインとなるのは北側。ロータリーから斜めにまっすぐ延びる通りが何本もあり、碁盤の目状になっている。それぞれの通りが別の商店街として「サンロード」「ダイヤ街」「ペニーレーン」などの名前がついているのだが、とにかく全体を把握するために、まず駅ビル「アトレ」1階の「吉祥寺まち案内所」でマップを手に入れたい。目当てがある場合はガイドに聞いてみよう。実に親切に対応してくれる。

メイン商店街は「サンロード」

数ある商店街の中でもメインとされているのは、吉祥寺駅北口から広がる全長約300mの「サンロード」。しかしながら、ここに並ぶお店のほとんどがチェーン店で、穴場的なお店を探して歩くという雰囲気ではないかもしれない。ふと横を見ると細くて面白そうな路地が続いていたりして、散策の場合は横道にそれてしまうことだろう。しかし、迷ってしまってもウロウロしていればだいたいサンロードに出るため、商店街ながら「大通り」といった安心感がある。

そんなサンロードにも食べ歩きたいお店がいくつかある。そのひとつがドイツパンの店「リンデ」の「プレッツェル」(152円)。香ばしい塩味で、ぐるりと丸まった形もかわいい。片手に持ってカリカリとかじりながら歩いてみたくなるだろう。

サンロードには珍しいドイツパンの店「リンデ」の「プレッツェル」(152円)

そしてもうひとつが「バウム吉祥寺」のバウムクーヘン。ふんわり食感の「オリジナルバウムクーヘン」(238円)のほか、イチゴなどをトッピングした「バウムラスク」(486円)などの変わり種もオススメだ。

ケーキ屋さんのような「バウム吉祥寺」。「バウムラスク(イチゴ)」(486円)にはフリーズドライのイチゴがサックリ

また、サンロードは上も向いて歩きたい商店街。よくよく見ると2階に面白いお店が潜んでいることもある。例えば東北支援のための「東北物産館」では、東北の海産物や加工品などがお手ごろ価格で売られている。食べ歩きとはいかないが、お土産に買って帰ってもいいだろう。

「東北物産館」は、被災地のサポートと「震災を忘れない」という意味も込めて続けているお店なのだそう

冷凍の「海鮮ちらし寿司の具2人前」(600円)、「海鮮丼の具」(650円)と、お手ごろ価格なのがうれしい