ドイツのアウディAGは、ミュンヘンのアウディ トレーニングセンターで開催された「アウディスポーツ フィナーレ」にて、2016年シーズン用新型「R18」を初公開した。軽量化デザイン、リチウムイオンバッテリーを使用した改良型ハイブリッドシステム、燃費性能を高めたTDIエンジンを採用する。
根本から再設計されたLMP1カー「R18」は、2016年ル・マン24時間レースとFIA世界耐久選手権(WEC)に参加する。2016年4月17日にシルバーストーン(イギリス)で開幕するFIA世界耐久選手権(WEC)では、アウディスポーツ チームヨーストが2台の「R18」を投入する予定だ。また、アウディと同グループのポルシェも、ともにコスト効率の点から、WEC最大のイベントであるル・マン24時間レースに、これまでの3台からともに2台ずつエントリーすることで合意している。
GTレースでは新型「R8 LMS」が初のシーズン フル参戦を果たす。新型「R8 LMS」の開発作業はすべて終了し、カスタマーチームへのデリバリーが始まっている。非常に多くの購入希望が寄せられたため、当初予定の45台を上回る台数を供給するという。
DTMについては、8台の「RS 5 DTM」がこれまで通り、アウディスポーツ チームアプト スポーツライン、同フェニックス、同ロズベルグによって運営される。一方、アウディスポーツTTカップは、今年も一部のDTMイベントでサポートレースとして開催される。年間エントリーの人数は、昨年の18名から20名に増やされた。