ボーイングは現地時間の12月2日、787-10ドリームライナーの詳細設計を完了したことを発表。787-10はファミリーの中で最長の胴体を備えた最新鋭のメンバーで、今回の設計完了は計画より2週間ほど早く進められた。詳細設計の完了を経て今後、787-10の主要な組み立ては2016年に始まり、2017年に初飛行、2018年に初納入が予定されている。
787-10ドリームライナー |
787-10は2014年に就航した787-9の胴体をそのまま延長したもので、優れた効率性と最大のコモナリティ(共通性)を備えるよう設計されている。設計と部品の95%は787-9と同一で、複雑さやコスト、リスクが生産システム全体で軽減される。同機の航続距離は1万1,910km(6,430海里)と、世界の双通路機路線の90%以上をカバーする燃料効率性を備えている。また、代替する航空機と比較して25%以上、将来の競合機種と比較して少なくとも10%の優位性を誇るという。
同社は現在までに787-10を世界の航空会社9社から164機受注しており、この受注数は787の総受注数の14%に相当している。