星野リゾートは2日、同社と日本政策投資銀行(以下「DBJ」)が同日付で日本国内において旅館等の宿泊業を営む企業を支援対象とした共同運営ファンド「星野リゾート旅館・ホテル運営サポート 投資事業有限責任組合」(通称『ホテル旅館リニューアルファンド』、以下「同ファンド」)の組成を行うことで合意したと発表した。同ファンドは年内の運用開始を目指す。
観光産業は地域経済において重要な役割を担っているが、事業承継、耐震改修及び過小資本など、事業継続に支障を来す経営課題を抱えている国内宿泊事業者も多く存在している。こうした国内宿泊事業者には、運営ノウハウ提供、コンサルティング及び販売支援等による運営力の強化と、施設更新や魅力的な商品開発に必要な追加資金の供給という両面からの支援が必要という。
星野リゾートとDBJは同ファンドの運営を通じて、地域における観光産業を支える国内宿泊事業者に対して、このような両面からの支援を強力に推進することで、観光交流人口の増大による地域創生に貢献していく。
星野リゾートは、旅館及びリゾートホテル等宿泊施設の運営、販売等のノウハウを活かし、これまでも旅館などの支援を手掛けてきたが、今後は同ファンドを通じたリスクマネーの供給も可能とすることで、当該取り組みをさらに推進させていく。
DBJはこれまで培ったファイナンスノウハウや産業調査能力を活用し、国内宿泊事業者が抱える経営課題の解決を支援していく。なお、今回の件は成長資金市場の創造・発展をより一層加速するための自主的取り組みとして2015年6月29日に創設した「成長協創ファシリティ(注)」の対象案件となっている。
(注)「成長協創ファシリティ」とは、事業者が将来の成長投資等の実施をにらんで先行的に行う資本政策や、金融機関や投資家等が成長投資等への資金供給のためにあらかじめ連携して行う協働ファンドの組成等、将来的に成長資金市場の創造・発展につながる取り組みに資金を供給する取り組み
ファンド概要
名称:星野リゾート旅館・ホテル運営サポート 投資事業有限責任組合(通称『ホテル旅館リニューアルファンド』)
規模:総額20億円
無限責任組合員:H&Dパートナーズ
有限責任組合員:星野リゾート・グループ、日本政策投資銀行
ファンド組成日:2015年12月(予定)
存続期間:10年間