関西の吉本若手芸人が出演する劇場「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)のオープン1周年を記念した記者会見が1日、同劇場で行われ、来年1月に新設される「上方漫才協会大賞」の開催が発表された。

「よしもと漫才劇場」の1周年記念会見に出席した中田カウス・ボタン(前列中央)、8.6秒バズーカー(前列右端)ら

同賞は、漫才師の中田カウスが会長を、中田ボタンが副会長を務める「上方漫才協会」が主催し、来年1月11日(月)大阪・なんばグランド花月(=NGK)にて表彰イベントを開催。「よしもと漫才劇場」を拠点に活動する約200組の若手を対象に「大賞」や「新人賞」、さまざまな部門賞を決定し、受賞者にはNGKへの出演などの特典を予定しているという。

会見には、中田カウス・ボタンをはじめ、「キングオブコント2015」で優勝を果たしたコロコロチキチキペッパーズ、「ラッスンゴレライ」のリズムネタでブレイクした8.6秒バズーカー、「ダンソン!」のコントで注目を浴びたバンビーノら、今年目覚ましい活躍を見せた若手芸人が出席。併せて各組がネタを披露し、会場を盛り上げた。

若手の渾身のネタに、カウスは「レベルが高いし、ネタに鮮度がある。『上方漫才協会大賞』はいろんな賞がある中で一番権威ある賞にしたい。それにふさわしい若手がいっぱいいます」と満足げな表情。なかでも、「ラッスンゴレライ」を封印した漫才を披露した8.6秒バズーカーを「しゃべりだけでもイケるな、と。もう終わりかけやと思ってたけど(笑)、漫才で勢いを見せてもらって安心しました」と絶賛していた。

そんな“師匠”のお褒めの言葉に笑顔を見せた8.6秒バズーカーだが、その喜びも束の間、この日に発表された年末恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」で、今年の上半期にブームを巻き起こした「ラッスンゴレライ」が大賞を逃したことを聞かされ、「え~っ!?」と絶句。田中シングルは「悔しいです。上半期にがんばりすぎて、下半期はスタミナがなかったですね」と肩を落とした。

さらに報道陣から「来年、また新語を作ってリベンジを狙う予定は?」との質問が飛ぶと、田中は「ちょっと流行語大賞がトラウマになりかけてる(笑)」と落選のショックを語り、「カウス師匠に漫才をがんばるように言われたので、来年は芸の方を磨きたい」と漫才にさらなる意欲を。一方、はまやねんも「意味のない言葉がちょっとイヤになってきました(笑)」と「ラッスンゴレライ」への自虐を込めたコメントを繰り出して笑わせていた。