三菱東京UFJ銀行は27日、ICT(※1)を活用し、金融に関する革新的な新事業の創造を目的として、優れた技術やアイデアを有するベンチャー企業を主な対象とした邦銀初というアクセラレータ・プログラム(※2)"MUFG Fintech アクセラレータ"を設立すると発表した。
(※1)情報通信技術(Information and Communication Technology)の略称。 (※2)メンターが助言・指導し、革新的なビジネスの早期立ち上げを支援する起業家向けプログラム。
より多くの革新的な新事業をベンチャー企業と共にスピーディに生み出すことを目指す
ICTの進展は、従来の金融サービスを大きく変え始めているという。三菱東京UFJ銀行は、こうした環境の変化に応じてFintech(金融ビジネスモデル+技術の造語)をいち早く活用すべく、2月より、ビジネスコンテスト"三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge 2015"を開催するなど、オープンイノベーション(自社だけでなく外部企業や研究機関などが持つ技術・アイデアを組み合わせて、革新的な製品やサービスを開発する考え方)による革新的な金融サービスの創造に取り組んできたとしている。
三菱東京UFJ銀行によると「このたびのプログラムは、この動きを加速させるもので、既存事業の枠にとらわれず、より多くの革新的な新事業を、ベンチャー企業と共にスピーディに生み出すことを目指す」としている。また新事業は、三菱UFJフィナンシャル・グループのグループ会社との協働も視野に入れ、イノベーションの創出を目指していくとしている。
「MUFG Fintech アクセラレータ」の概要
プログラム内容:(1)同プログラムに採択された企業に対し、革新的なビジネスモデルの立ち上げを加速させる(アクセラレート)4ヶ月間の集中的プログラムを提供する、(2)プログラム期間中、ビジネス立ち上げの専門家、金融領域の専門家などから成るメンター陣が、ビジネスモデルのブラッシュアップ、実際の事業立ち上げの集中的な支援を行なう、(3)事業連携・提携、出資(三菱UFJキャピタルより)などを検討していく
対象事業領域:決済、融資、資産管理、資産運用、デジタルバンキング、マーケット取引、リスク管理、セキュリティ、デジタルマーケティング等の事業領域において、Fintechを用いて金融サービスを変えていく革新的なビジネスアイデアや、金融に関わる課題を解決するビジネスアイデアを募集する
参加資格:(1)おおよそ設立5年以内のベンチャー企業、もしくは今後起業を考えている年齢が満20歳以上の個人、(2)金融関連のICTサービス提供実績有無は問わない
スケジュール:(1)11月27日(金)公式Web サイトオープン、(2)12月18日(金)募集開始/2016年1月31日まで、(3)12月18日(金)第1回プログラム説明会、(4)2016年1月18日(月)第2回プログラム説明会、(5)2016年2月中旬1次選考(書類)、(6)2016年2月下旬2次選考(面接)、(7)2016年3月上旬プログラム開始、(8)2016年8月中旬 DEMO DAY(三菱東京UFJ銀行による招待制のイベント)