スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」。TISSOT(ティソ)ブースでは、2015年からフルコレクションとして展開している「TISSO Chemin des Tourelles」(ティソ シャミンドゥ・トゥレル)に、ティソの誇りともいうべき伝統の高精度時計「クロノメーター」を加えることが発表された。また、このクロノメーター同様、COSC(de Controle Official Suisse Chronometres:スイス公式クロノメーター検査協会)認定のクォーツモデルも初登場する。記事中の価格はすべて予価、税別価格。
ティソ シャミン・ドゥ・トゥレル クロノグラフ
スイス時計産業の中心地「ル・ロックル」の駅から、ティソの社屋へと通じる「シャミン・ドゥ・トゥレル」と呼ばれる小径(こみち)。その名を冠したコレクションが、クロノグラフ、スケルトン、レディースモデルのフルコレクションとして展開される。そこには、新たに約80時間のパワーリザーブを持ち、クロノメーター認定も取得したフラッグシップムーブメント「POWERMATIC 80」搭載モデルと、ティソ専用の自動巻クロノグラフムーブメントを搭載したモデルが加わることとなった。
「ティソ シャミン・ドゥ・トゥレル クロノグラフ」は、その後者にあたる。ケースはSS(ステンレス・スチール)製またはローズゴールドPVDで、外径は44mm。風防は傷防止加工両面無反射ドーム型サファイアクリスタルで、5気圧防水。ブレスレットは、SSブレスレットまたはアリゲーターストラップ。フォールディングバックルが装着される。価格はSSケース+SSブレスモデルが11万5,000円、SSケース+アリゲーターストラップモデルが10万5,000円、ローズゴールドPVDケース+アリゲーターストラップモデルが12万円。
ティソ PR100 クォーツ・クロノメーター
「ティソ PR100 クォーツ・クロノメーター」は、COSC認定のクォーツモデル。究極の実用性を追求すると同時に、ブランド哲学である「すべての人の腕に、心打たれる時計を」という理念を体現するタイムピースだ。
そもそも、正確さでは機械式より格段の優位性を持つクォーツ時計。だが、スイス・クロノメーター協会の精度コンテストにおいて、2011年、2013年と機械式クラシックウオッチ部門で優勝したティソは、標準精度月差±15秒という一般的なクォーツ性能に不満を持っていた。そこでムーブメントを改良し、年差で±10秒以内という圧倒的な性能を実現したのだ。まさにハイエンドクォーツである。
全3型で展開し、ダイヤルはブラックとホワイトをラインナップ。ホワイトダイヤルはベゼルとインデックスがゴールドとなる。ケースはSS製。外径は39mm。風防は傷防止加工サファイアクリスタル。価格はブラックダイヤル+レザーストラップモデルが5万5,000円、ブラックダイヤル+SSメタルブレスレットモデルが5万7,000円、ホワイトダイヤル+レザーストラップモデルが5万7,000円。ケース外径33mmのレディースモデル(全2型。レザーストラップ付きモデルのみ)も用意されている。
ティソ ブリッジポート オートマティック クロノグラフ
「ティソ ブリッジポート」は、ティソの中核をなすコレクションである。2014年、3針モデルのムーブメントにPOWERMATIC 80を搭載したのに続き、2015年はオートマティック クロノグラフをアップデート。同じく、今年初めて発表されたポケットウオッチとともに、コレクションを完成させるに至った。
オートマティック クロノグラフの主要な変更点は、ムーブメントの更新とダイヤルデザイン。新ムーブメントのパワーリザーブは、約46時間。ケースサイズやインデックス、特徴的なコインエッジベゼルはそのままに、TISSOTロゴのボキャブラリーとインダイヤルの位置、針のデザインを変更。ダイヤル中央のギョーシェ彫りも、ピラミッドが連なったような伝統的模様「クルー・ド・パリ」から、山型のギザギザが連なる「シェブロン」へと変更された。また、りゅうずも新形状に。旧来のチューリップ形状をポケットウオッチに譲った。
全4型で展開し、ケース外径はすべて42mm。風防は傷防止加工サファイアクリスタルで、3気圧防水。価格は、SSケース+SSブレスモデルが22万8,000円、SSケース+レザーストラップモデルが22万1,000円、イエローゴールドPVDケース+イエローゴールドPVDブレスモデルが25万円、ロースゴールドPVDケース+レザーストラップモデルが22万8,000円。