JR東日本と日本レストランエンタプライズ(NRE)はこのほど、フランスのパリ・リヨン駅への駅弁売店の出店を延期すると発表した。非常事態宣言解除後に改めて出店する構え。
当初の予定では、和食人気があるフランスへの出店を通じて海外での駅弁の可能性を探るため、12月1日から1月31日までの期間限定で出店する計画だった。売店の名称は「EKIBEN」で、NREが運営を担当するとしていた。
今回、パリ市内で発生した同時多発テロを受け、フランス国内で非常事態宣言が発令されていることから、開業時期の延期を決定。「開業時期は、非常事態宣言の解除後を予定とし、その時期を概ね来年春頃と見込んでいます」と両社は発表している。
今年10月の発表によれば、この駅弁売店でシャロレー牛を使用した弁当や幕の内折詰弁当など全5種類の駅弁を販売するだけでなく、駅弁の歴史や魅力を紹介するパネルや掛け紙を展示し、日本の駅弁文化を紹介したいとしていた。延期発表にあたり両社は、「両国の文化、産業、観光の交流の発展に資するものとして、引き続き実施に向けて準備を進めてまいります」とコメントしている。