年賀状が発売され、クリスマスケーキの予約など早くも年末ムードが漂ってきていますが、お財布も年末モードに切り替わってはいませんか?

冬のボーナス、年末調整の還付金などお金が入る予定があるとつい財布の紐もゆるみがち。更にお歳暮、クリスマス、忘年会、帰省、旅行といったイベントも控えており、この時期は入りも多いが、出るのも多いといったお金の流れがわかりにくく、荒れやすいのが特徴です。そこで今回は年末の出費の上手なおさえかたをご紹介します。

年末の出費の上手なおさえかた

1. 臨時収入はできるだけ貯蓄へ

お金があると使ってしまうという人は、臨時収入が入ったらできるだけ定期預金をするなど、そのお金をアテにできないようにましょう。

もちろんボーナスを給与振込口座に入れっぱなしはNG! その理由は、生活費が足りなくなった時の補填になってしまう恐れがあるからです。ボーナスは支給額の7割を貯蓄にして3割を自由に使うといったルールを決めて貯めると良いでしょう。

2. お付き合いはメリハリを持つ

忘年会やクリスマスパーティーなど年末は外食や飲み会のお誘いが増えますが、全てに応えていると、いくらお金があってもきりがありません。そこで、事前に下記のようなマイルールを決めておきましょう。

・全部参加する必要はなし
当日の誘いや、そもそも気が乗らない飲み会は理由をつけて断るのも策です。「今日は妻が~」「夫が~」「子どもが風邪をひいてまして~」など。

・思い切って幹事になってみる
クーポンサイトなどを探せば、「幹事分は無料」「ドリンク持ち込みOK」といったサービスを実施している飲食店もあります。手間はかかりますが、結果的に代金を安く抑えられるかもしれません。

・飲み会は行っても1次会まで
お開きの流れを作るように、時間となったら電話が鳴るようにタイマーをセットしておくといった工夫をしましょう。2次会・3次会とズルズル残ると、お金はあっという間に出ていきます。

・終電の3~2本前には帰る
終電は混む+乗り継ぎができない場合があるので、少し前の方が安心。お金がかかるタクシーでの帰宅はNGです。

3. 友達同士のパーティーはコスパ重視

自分が幹事となり、コスパが高いお店を会場にしましょう。財布に余裕がある人が幹事をすると、とんでもなく高いレストランを指定される場合があるためです。

また、自宅で持ち寄りの飲み会にするのも手です。会費は1,000円、各々1品+自分が飲むアルコールを持参するといったルールを決めておきましょう。

4. クリスマスプレゼントは一緒に買いに行かない

家族でもカップルでもそうですが、一緒に買いに行くと食事がセットになるなど、プレゼント以外の出費も覚悟しなくてはいけません。

子どもの場合はあらかじめプレゼントの希望を聞いておいて、安いお店で買っておくことをおすすめします。ラッピングは100円ショップのものを活用してもOKです。恋人の場合は、プレゼントもしくは食事のどちらかを豪華にするといったメリハリを付けてみてはいかがでしょうか。

この時期は外食や飲み会が増えますが、上手にコントロールすれば年明けのお財布も随分変わってくるでしょう。最後に、お金が足りないからと言って、夜のコンビニATMに走って5,000円を引き出すのに216円の手数料を払うといったムダ使いにも気を付けましょう。

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。