マイナビは、『マイナビ2017』に登録している大学生・大学院生を対象とした「2015年度マイナビ大学生インターンシップ調査」の結果を発表した。調査は9月30日~10月15日にかけて行い、4,008名から有効回答を集めた。
インターン参加率は微減
インターンシップに参加したことがあるか尋ねたところ、「ある」は前年比5.9ポイント減の55.5%だった。減少の要因については、後ろ倒しとなった2016年卒採用の選考期間と重なったことで、夏のインターンシップ開催数が減少したこと挙げられる。一方、秋・冬以降実施のインターンシップの参加は、「参加したい」との回答が92.0%で前年より3.1ポイント増加した。
今後インターンシップに参加したい時期について聞くと、前年は12月が最も多く選択されていたが、今回は2月が最多となった。12月、1月、2月という回答はいずれも半数を超えている。秋・冬のインターンシップが前年より浸透し、中でも採用広報開始直前の2月の人気が高まっている。
最も興味を持つインターンシップの内容について聞くと、前年同様「実際の現場での仕事体験」(38.2%)がトップで、2位以下に大きな差をつけた。次いで「実際の仕事のシミュレーション体験」(17.4%)、「会社見学・工場見学・職場見学」(16.2%)と続いている。
一方で、実際に参加したインターンシップの内容は、「グループワーク」(59.7%)が最も多く、「実際の現場での仕事体験」(29.2%)は3位であった。学生が興味を持っているインターンシップの内容と、実際に参加した内容には大きな差があることが分かった。
インターンシップに参加する目的について聞くと、「志望企業や志望業界で働くことを経験するため」(44.8%)が最も多かった。前年トップだった「自分が何をやりたいのかを見つけるため」(44.7%)は2位となっている。前年比で見ると「特定の企業のことを良く知るため」(43.1%)、「就職活動に有利だと考えたため」(21.0%)の項目が増加した。
これまでにインターンシップに参加したことがない学生にどのような条件であれば参加したいかを聞いたところ、「本選考(採用)につながる」が47.0%(前年比7.5ポイント増)と約半数になった。学生が前年よりいっそう、就職を強く意識してインターンシップに取り組んでいることがうかがえる。