日に日に寒さが厳しくなってくる今日この頃。防寒対策も大事だが、冬の健康管理のひとつ「感染症対策」も忘れてはならない。中でもおう吐や下痢など重い症状が特徴のノロウイルスについては、「なんとしてでも感染を防ぎたい! 」と思っている人が多いのではないだろうか。そこで今回は、ノロウイルスの感染経験があるマイナビニュース会員300人に、家族や職場で行っている予防対策を聞いた。
Q.家庭や職場で行っているノロウイルスの予防対策を教えてください
1位: 手洗い(89.3%)
2位: 生食を避け、しっかり加熱する(37.3%)
3位: 感染者の便やおう吐物に触れないようにする(32.7%)
4位: 調理器具などを消毒する(19.0%)
Q.選んだ対策法を示したうえで、具体的に行っていることを教えてください
■手洗い
・「手洗いうがいを徹底し、体調が悪い場合はしっかり申告する」(32歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
・「手洗い+消毒用アルコールの使用。ハンディータイプのせっけんを持ち歩きどこでも手洗いはせっけんで行う」(24歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「手首まで洗っている。手の洗い方をインターネットでしらべて念入りに洗っている」(23歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「公共物に触ったら必ずアルコール消毒する」(25歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「それまでなかった使い捨てのペーパータオルを使うようになった」(50歳以上男性/医薬品・化粧品/技術職)
■生食を避け、しっかり加熱する
・「貝類はもちろん、生物全般を避けるようにしている」(27歳女性/商社・卸/技術職)
・「沸騰するまでしっかり加熱し、その日のうちに食べ切る」(32歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「生のカキは食べないようにしている」(27歳女性/その他/その他)
■感染者の便やおう吐物に触れないようにする
・「感染者と思われる症状(の人)には極力近づかない」(29歳女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「おう吐物の近くを通るときは息をしない」(31歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「吐いた洋服は捨てるかハイター(を使用する)」(32歳女性/自動車関連/事務系専門職)
■調理器具などを消毒する
・「身の回りのものをこまめにアルコール除菌ウェットティッシュで拭いている。トイレのノブやリモコン、パソコンなど人が触るところ」(38歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「生もの用には別途まな板を用意し、熱湯やアルコール消毒する」(50歳以上男性/その他/その他)
・「食器のつけ置きをせずすぐに洗い、よく乾かす」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)
■その他
・「なかなか死なないウイルスなので、対策が難しいと聞いたので特に何もしていない。運だと思っている」(24歳女性/食品・飲料/専門職)
・「感染に強くなるよう、体の免疫力をあげる努力をしている」(39歳女性/情報・IT/事務系専門職)
■総評
調査結果から、感染予防の対策として9割の人が「手洗い」を重視していることが判明。さらに「消毒液を使う」「手首まで洗う」「外出先でも持ち歩いているせっけんを使う」など、その方法は徹底したものだった。次いで「生食を避け、しっかり加熱する」と答えた人も37.3%いて、「カキを食べるのが怖くなった」(35歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)など、生ものに対する強い警戒心が感じられる回答が目立った。
割合としては少なかったが、「調理器具などを消毒する」を選択した人については「冬の間はノロにきく消毒液を使う」(26歳女性/団体・公益法人・官公庁/営業職)など、一般的な消毒とは別に、ノロウイルスを主眼に置いた態勢をとっている人が多いようだ。
予防対策について意識の高い回答が目立った今回の調査。しかし、その方法を誤ってしまってはせっかくの努力が無駄になってしまう。厚生労働省によれば、消毒用エタノールによる手指消毒はせっけんと流水を用いた手洗いの代用にはならず、「一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください」としている。ほかにも、ウイルス汚染のおそれがある2枚貝は85~90度で90秒以上加熱する必要があるとのことだ。
正しい予防法を身に付けて少しでも感染の可能性を低くし、この冬を快調に乗り切っていただきたい。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2015年11月6日~11月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性122名 女性178名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート