12月9日に発売されるAKB48の42ndシングル「唇にBe My Baby」のミュージックビデオ(MV)、ジャケット写真、アーティスト写真が24日、公開された。
同楽曲は、来年3月28日にAKB48グループを卒業すると発表した高橋みなみのラストシングルであり、2006年リリースのインディーズ1stシングル「桜の花びらたち」以来の高橋の単独センター楽曲。MVは、メジャーデビューシングル「会いたかった」(2006年)のロケ地の象徴である灯台や、電車を見送るシーンなどを収録した、過去作のオマージュとなっている。灯台の場面では、前田敦子が白いイヤホンを付けていたシーンを、高橋が再現している。
高橋は「私にとって卒業シングルのMVなのですが、その事を抜きにしても大好きなミュージックビデオになりました。MVのテーマは"バトンタッチ"していく、そんなMVになっているなと思います」と説明し、「『会いたかった』の撮影現場にも再び行かせていただき、思い出も感じながら、撮影できたのは良かったです」とコメント。「楽曲はすごく明るく、アイドルらしい恋愛の歌なんですが、その明るいからこそ別れが切なく、そして次につながる希望だったりとかが見えてくるMVになっているのかなと思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたい」と話している。
2007年の『軽蔑していた愛情』からAKB48のMVを手掛ける高橋栄樹監督は「たかみなさんラストシングルということで、彼女のいろんな表情を、たくさん写し出したいと思いました。また、AKB48の10年という時間の流れも懐かしさだけじゃなく、未来への礎(いしずえ)として描きたかった」と今回のMVに込めた思いを説明。「MV冒頭のダンス&リップの編集はアイドル史上に残るカッティングになった思う。時間かけたもん」と自信をのぞかせている。
そして、ジャケット写真とアーティスト写真は、過去最大級に高橋推しに。どのタイプにも高橋が登場するジャケ写は、雑誌を切り抜いたようなテイストで、印刷時に出る"アミ点"をあえて再現し、80年代のアイドル雑誌をイメージした色合いにしている。また、メインアー写は、歴代の高橋の写真を等身大パネル化し、プリクラ風フォトブースを作って撮影。メンバーが、高橋本人ではなくパネルと絡んでいる様子が楽しめる。
(C)AKS