説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『うっかり16GBモデルを購入してしまいました……』という質問に答えます。

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なにも嘆くことはありませんよ。ストレージが16ギガバイト(GB)でも128GBでも同じiPhone、モデルが共通であれば処理能力もカメラの性能もまったく同じです。ただ、空き容量にいつも気をつけていなければ容量不足のアラートが現れてしまいますが。もう購入してしまったのですから、これから最低1~2年はともに過ごすことを覚悟し、前向きな対策を練るべきではないでしょうか。

16GBというと、システム(iOS)と標準装備のアプリで必要とする2GBを差し引けば、残りは14GB。KeynoteやPagesといったApple製アプリがあらかじめインストールされているので、さらに3GBほど消費します。つまり、購入直後の空き容量は約11GBです。

もちろん、ここをフルに使えるわけではありません。WEBブラウザやSNSアプリは、それぞれ数百MBの一時保管(キャッシュ)領域を必要とします。『ミュージック』などのストリーミング再生に対応したアプリも、相当量のキャッシュを消費します。使い方にもよりますが、合計4GBほどは覚悟しておくべきでしょう。

ストレージ消費を抑えるコツは、『写真』の徹底管理でしょう。静止画/動画は放置するとすぐにGB単位になりますから、週に1回などとルールを決めてバックアップ&削除するのです。Lightning端子に接続するタイプのiPhone対応外部メモリもいくつか発売されていますから、そのような製品を購入するのもひとつの考え方でしょう。パソコンやクラウドへの転送に比べて高速なため、バックアップにかかる時間もわずかです。

そのうえで、まめにキャッシュをクリアしましょう。人気の雑誌閲覧アプリ『dマガジン』や音楽ストリーミングアプリ『Goole Play Music』は、キャッシュ削除機能を備えています。『Twitter』や『Facebook』は、いちどアプリを削除して再インストールすればキャッシュは消えます(ログは残ります)。まめな静止画/動画のバックアップ&削除とキャッシュクリア、この合わせ技で16GBモデルでも頑張れることでしょう。

まめに写真/ビデオのバックアップ&削除とキャッシュクリアを行えば、16GBでも頑張れることでしょう