「第19回名古屋モーターショー」が20日に開幕した。東京モーターショーで人気を集めたコンセプトカーや参考出品車、新型モデルが多数登場し、加えてスーパーカーも勢ぞろい。初日から多くの来場者を集めた。
名古屋モーターショーは国内の主要都市で開催されるモーターショーの中でも、東京モーターショーに次ぐ歴史を持つ。今回は国内外の四輪・二輪計46ブランドが集結しての開催となった。初日は好天にも恵まれ、多くの来場者が早朝から長蛇の列を作り、オープンと同時に会場は満員に近いにぎわいとなった。
とくに注目度が高かったのはトヨタブース。発売間近の新型「プリウス」に加え、「S-FR」「C-HR CONCEPT」「FCVプラス」といったコンセプトカーもそろったことから、一時は立錐の余地もないほどの人出となった。「プリウス」は1台がステージ上に、2台が実際に触れたり運転席に座ったりできる状態で展示。どの車両も周囲を取り巻く人が途切れることがなく、年齢・性別に関わりなく注目されていたのが印象的だった。
日産自動車も充実した展示で人気を集めた。ステージ中央に置かれた「IDS コンセプト」は、自動運転になるとハンドルがダッシュボードに収納される実演が何度となく繰り返され、そのたびに来場者がカメラを向けていた。
ホンダブースでは、すでに限定数が完売している「シビック タイプR」に長蛇の列。運転席に座るためだけに30分待ちの行列となっていた。意外なモデルが展示されていたのがスズキ。2輪の「SV650」が展示されていたが、数日前にミラノショーでワールドプレミアを迎えたばかり。もちろんこの名古屋がジャパン・プレミアとなる。
充実した輸入車の展示も名古屋モーターショー魅力のひとつ。名古屋でジャパン・プレミアを果たしたモデル、東京モーターショーでジャパン・プレミアを飾ったばかりのモデルなど、数多く集まった。マセラティ「クアトロポルテ GTS」は内装のオプションのみとはいえ、名古屋モーターショーがジャパン・プレミアとなる。
東京モーターショーでジャパン・プレミアを飾ったモデルとしては、アルファロメオ「4C スパイダー」や「MINI カブリオレ」「MINI クラブマン」、「スマート ツーフォー」「スマート フォーフォー」、BMW「7シリーズ」、ポルシェ「911 カレラ 4S」、ジャガー「F-PACE」などが展示され、熱心なファンが細部まで写真に収めていた。
現行の市販モデルでさえ、多数のカメラが向けられることが多いスーパーカー。今回の名古屋モーターショーでは、マクラーレン「650S」やアストンマーティン「ヴァンテージ GT12」が人気だった。発売されたばかりのシボレー「コルベット コンバーチブル」、日本での発売が決まったポラリス「スリングショット」も注目を集めたほか、フェラーリ、ランボルギーニもそれぞれ2台のマシンを並べ、注目を浴びていた。
「第19回名古屋モーターショー」の会期は11月23日まで。ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される。開場時間は9~18時。入場料は大人1,500円(前売り1,200円)。前回まで中高生は有料だったが、今回から高校生以下・18歳以下は入場無料(中高生は学生証の提示が必要)となった。来場者数目標は20万人とされている。