狙った被写体はビシッと写り、そのほかの部分はぼんやりボケて印象に残る写真。デジタル一眼カメラはそういった撮影が得意です。カメラの撮影モードダイヤルで「絞り優先」にすれば簡単に撮影できます。
絞り優先モードではボケを取り入れた写真が簡単に撮れます |
絞り優先モードは「絞り優先オート」あるいは「絞り優先AE」と呼ばれ、モードダイヤルには「A」または「Av」と表記されています。絞りを撮影者が設定したら、シャッタースピードはカメラが決定してくれる撮影モードです。F値の数字を小さくすると「絞りが開いた」状態で、数字を大きくすると「絞りを絞った」状態になります。
絞りを開ければボケのある写真に、逆に絞ることで全体的にシャープな写真にと、被写体の見せ方を自分のイメージに近づけることができます。合わせて被写界深度についても学んでおくと、より一層理解が深まります(参考記事)。
絞り優先モードで気を付けたいのは、絞りを絞ったときにシャッタースピードが遅くなることです。気づかないで撮影すると、手ブレや被写体ブレが起きてしまうので、その際はISOを上げるか、三脚などでカメラをしっかり固定しましょう。
F8まで絞ることによりオブジェのディテールも再現してみました。 |
もう一つの注意点は当たり前のことですが、レンズのスペックを超える絞り値を設定できないことです。たとえば、開放値がF3.5のレンズでは、F3.5までしか設定できません。F2.8やF2.0といった絞りで撮りたい場合は、対応するレンズを使わなければいけません。
絞り優先モードはデジタル一眼カメラならではの撮影を楽しめるので、オートやPモードでカメラに慣れたらぜひともチャレンジしてみてください。
上の写真の絞りはF2.8、下の写真はF8で撮ったものです。レンズや焦点距離が同じでも、絞りを変えるだけでまったくと言っていいほど絵が変わります |
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