「第19回名古屋モーターショー」が開幕した。東京モーターショーを見逃した人はもちろん、スーパーカーやエキゾチックカーが好きな人にも見逃せない充実の展示内容で、注目度の高いイベントだ。開幕前日の会場に出向き、必見の注目モデルをチェックした。

名古屋モーターショーの開催前日、会場は急ピッチでブース設営・車両搬入が進められていた

東京モーターショーが開催される年、国内の主要都市でも次々にモーターショーが開催される。その中でも名古屋モーターショーは、東京モーターショーから最も少ないタイムラグで開催される。展示内容が充実していることでも定評があり、売り物のひとつである輸入車は今回、じつに35ブランド(輸入四輪33ブランド・輸入二輪2ブランド)が一堂に会する。国内メーカーを含めた全ブランド数は46ブランドに及ぶ。

名古屋モーターショーでジャパンプレミアを果たすモデルも

開催ごとに高まる注目度から、今回は開幕前日に事前取材の機会が設けられた。会場に搬入されるモデルの中から、必見モデルをいくつかピックアップしよう。

マセラティ「クアトロポルテ GTS」

イタリアのプレミアムカーブランド、マセラティは日本初公開モデルの発表の場として、この名古屋モーターショーを選んだ。

……といってもインテリアオプションの初公開であり、モデルそのものは現行の「クアトロポルテ GTS」なのだが、それでもジャパンプレミアには違いないから、ぜひ見ておきたい。イタリアの高級ブランドであるエルメネジルド・ゼニアによる本物のシルクを採用した内装は、これまでになかった独特の高級感を生み出している。

シボレー「コルベット コンバーチブル」

キャデラック「CTS-V」

アストンマーティン「ヴァンテージ GT12」

フォード「マスタング」

2年前、発表されたばかりの新型「コルベット」を名古屋モーターショーで披露したシボレーは、今回も発売直後の「コルベット コンバーチブル」を展示。スーパーカーのオープンモデルでありながら、トランクスペースもしっかり確保した魅力的な1台だ。その横には、やはり発売直後のキャデラック「CTS-V」が並ぶ。セダンスタイルながら649PSのエンジンを搭載するモンスターモデルで、中部地方初公開という点でも必見だ。

イギリスの名門、アストンマーティンは、この名古屋でなんと「ヴァンテージ GT12」を出展。レーシングカーをほとんどそのまま市販車とした、世界限定100台の希少モデルだ。ベースモデルより100kgも軽量化したボディに、593PSを発揮するV12エンジンを搭載。上品なアストンマーティンらしからぬ迫力満点の外観も特徴となっている。

フォードも発売されたばかりの「マスタング」を展示。しかも夏から生産が始まったばかりの右ハンドル仕様車だ。なお、ここまで紹介した各ブランドは、いずれも東京モーターショーではブース出展していなかったブランドとなっている。

東京モーターショーで話題となったモデルも名古屋へ

もちろん東京モーターショーでワールドプレミア、あるいはジャパンプレミアを飾ったモデルも名古屋にやって来る。日本をワールドプレミアの舞台に選んだ新型「スマート ツーフォー」「スマート フォーフォー」は、ここ名古屋でも人気となるだろう。美しいエクステリアが魅力のアルファロメオ「4C スパイダー」も見ておきたいモデルだ。

「スマート ツーフォー」

アルファロメオ「4C スパイダー」

トヨタ「S-FR」

日産「IDS コンセプト」

モーターショーの華であるコンセプトカーも、大挙して東京からやって来た。中でも注目が集まるのは、トヨタ「S-FR」だろう。東京に続き名古屋でも反響が大きければ、市販化を後押しすることになるかもしれない。

自動運転時にハンドルがインパネに格納されるシーンが話題となった日産「IDS コンセプト」も登場。これぞコンセプトカーという未来的なエクステリアも魅力だ。

「第19回名古屋モーターショー」は11月20~23日の4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される。開場時間は20日が18時まで、21~23日は9~18時となる。入場料は大人1,500円(前売り1,200円)。前回まで中高生は有料だったが、今回から高校生以下・18歳以下は入場無料(中高生は学生証の提示が必要)となった。今年の名古屋モーターショーの来場者数目標は20万人とされている。