木製のフローリングや家具にできてしまったへこみをスチームアイロンで補修する方法を紹介します。DIYに役立つので、覚えておくといいでしょう。
塗膜のあるものにこの方法を用いる場合は、事前に紙やすりで水分が浸透するように塗膜を除去する必要があります。また、アイロンの熱で塗膜が白濁することもありますので注意が必要です。さらに、作業後に、塗膜をとった部分は、再着色、再塗装を行う必要があるため、塗装済み木製品の場合、ここで紹介する方法はオススメできません。
理屈は、スチームアイロンの蒸気でつぶれた繊維を膨張させること
木工をしていると、工具を材料に落として、へこみを作ってしまうことがあります。またフローリングや完成した家具などに重たいものなどを落とすなどして傷めてしまうこともあります。ここでは、スチームアイロンを使ってへこみ (衝撃でつぶれた木材の繊維) を元に戻す方法を試してみました。
用意するものはスチームアイロンとタオル、お水です。
方法は単純ですが、やけどに気を付けて進めてください。
最初にタオルを水で濡らします。水がしたたるほどにする必要はありませんが、ビチョビチョになるまで濡らしてください。
続いて、へこみができた部分にタオルをかぶせ、その上からスチームアイロンで (衣類にアイロンがけをするのと同じやり方で) 蒸気をあてます。
作業中、何度かタオルをどけてへこみの戻り具合を確かめつつ、根気よく作業をしてください。
完全復活は難しいが、8割ほどの状態には戻せました
ここでは、地上60cm程度の高さから落とした金槌 (かなづち) でできたへこみを実験台にしましたが、へこみそのものは、この方法でおおむね修復することができました。しかし、金槌のエッジ部分があたり、木材の表面は一部切れたようなキズの状態が発生しましたが、このようなキズの修復はできませんでした。
木製品のへこみをスチームアイロンで元通りにする方法
執筆:Ulasam
手工芸、民族音楽を愛するギャラリー&ショップ店主。「モットーは創意工夫」ということで、日夜、DIYやハンドメイドの情報収集と実践に明け暮れる日々。実は調理師の資格も持ち、料理の腕前もかなりのもの。
本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。