コーヒーからカフェインを取り除いた「カフェインレスコーヒー」は、通常のコーヒーと味に違いはあるのだろうか。ネスレ日本がこのほど主催したセミナー「カフェインとカフェインレスの健康科学」にて、学校法人茶屋四郎次郎記念学園東京福祉大学・大学院短期大学部こども学科教授の栗原久氏に聞いてみた。
カフェインレスのコーヒーとは?
カフェインレスコーヒーは、コーヒーからカフェインを90%以上カットしたコーヒー。「デカフェ」とも呼ばれており、有機溶剤や水、二酸化酸素を利用してカフェインを取り除いている。
ネスレ日本では、「カフェイン自然抽出法」という水だけを使った方法を採用。これは水の中にコーヒー豆を浸して、カフェインの水溶性で取り除くというもので、97%のカフェインを抜くことができるそうだ。
カフェインレスと通常のコーヒーを飲み比べてみた
実際に、「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」「ネスカフェ ゴールドブレンド」を飲み比べてみた。
見た目と香りに大きな違いはなかったが、口に含むとカフェインレスのコーヒーの方が酸味をよく感じる。味わいはいつものコーヒーと変わらないが、カフェインの苦味が薄くなったせいか、後味がすっきりとした印象だ。
栗原氏によると、「水にカフェインを溶かしているので、全く同じとは言えません。それでも、カフェインに含まれる苦味成分がほんの少し抜けるくらいなので、コーヒー豆の特徴を失うことはないでしょう」とのこと。カフェインを控えたい人は、ぜひ試してみてほしい。