Googleは11月17日(米国時間)、写真サービス「Googleフォト」で管理する写真や動画のストレージ消費をユーザーがより効率的にコントロールできるアップデートの提供を開始した。モバイルアプリには、バックアップ済みの写真や動画をまとめて端末から削除できる機能を追加。Web版には、オリジナル品質で保存した写真を高品質に変換する機能を用意した。
バックアップ済みの写真や動画を端末から一括削除する機能は、17日からAndroidアプリでロールアウトが始まり、まもなくiOSアプリにも追加される。一括削除は、アプリの設定に追加される「Free Up Space」というボタンから行う。誤ってオリジナルを削除してしまわないように、削除を実行する前に再度確認が表示される。
Googleフォトへの保存には、撮影した写真をそのまま保存するオリジナル(元のサイズ)品質と、16メガピクセル以下で品質を保ちながら圧縮保存する高品質の2つの方法を選べる。今後は高品質保存に設定しているユーザーに対しても、端末のストレージの残り容量が少なくなってきたことを知らせるアシスタントカードを表示する。これまでストレージの残り容量に関するアシスタントカードは、ストレージ管理により気を配る必要があるオリジナル品質設定のユーザーのみに提供していた。
またアップデートには、SDカード・スロットを備えたデバイスで、SDカードに保存した写真を削除する修正が含まれる。これによってGoogleフォトで削除したはずの写真が端末で表示され続ける問題が解消する。
Googleフォト内のオリジナル品質写真を高品質にダウングレードできるオプションは、写真がクラウドストレージを消費するのを節約したいユーザーの要望に応える機能追加だ。高品質設定ではGoogleフォトに保存できる写真数に制限はないが、オリジナル品質の写真はユーザーのGoogleドライブ・ストレージを消費する。オリジナル品質で写真を保存してきたユーザーが高品質に切り替えた場合、それまでにオリジナル品質でアップロードした写真も高品質に変えるには再アップロードするしかなかった。アップデート後はGoogleフォトの設定の「Recover Storage」をクリックすると、オリジナル品質の写真が高品質に変換され、オリジナル品質の写真が消費していたGoogleドライブ・ストレージが空き容量になる。