エン・ジャパンは16日、「雇用延長」に関する調査の結果を発表した。対象は同社サイト『ミドルの転職』を利用する1,612名。期間は9月1日~9月30日。
「雇用延長制度」、9割が「賛成」に
同社によると「高年齢者雇用安定法」では、定年の引き上げ(定年延長)、継続雇用制度の導入、定年の定め廃止のいずれかが義務化されており、企業も自社に合う対策を講じているという。
「雇用延長制度」についてどう思うかを聞いたところ、91%が「賛成」、9%が「反対」と回答した。
勤め先の「『雇用延長制度』の内容は転職を考えるきっかけになるか」を質問すると、全体では54%が「はい」、46%が「いいえ」と回答した。
年代別にみると、年代が上になるにつれて「はい」と回答した割合が増加し、66%で「50代」が最多だった。
「雇用延長制度が転職を考えるきっかけになる」と回答した人に、「雇用延長制度が何歳までなら転職を踏みとどまるか」を聞いたところ、最多は「70歳」(47%)だった。次いで、「65歳」(40%)、「75歳」(13%)となった。
雇用延長に対するメリットを聞いたところ、1位は「シニア世代の経験・知識が活かせる」(66%)だった。次いで、2位は「定年でやめさせたくない優秀な人材を確保できる」(49%)、3位は「低賃金で経験者を雇用できる」(47%)と続いた。
一方、デメリットを聞くと、最多は「いつまでたってもポストが空かない」(46%)だった。以降、「企業が若者の採用を抑えたり、給与削減に向かう懸念が強い」(44%)、「賃金・退職金など人件費の総額が増大する」(37%)という結果となった。