JR貨物は、貨物列車の積荷の偏り具合を測定する「輪重測定装置」を導入すると発表した。2012年4月に江差線で発生した貨物列車脱線事故で、おもな原因として積荷の偏りが指摘されたことを受け、実用化の検討を続けてきたという。
輪重測定装置は2本のレールの下に取り付けられ、貨車が通過する際のレールのゆがみ(たわみ)を測定。左右のレールでゆがみの差が大きい場合は、積荷に偏りがある車両として関係する駅と貨物指令に通知し、北海道方面行は東青森駅、本州方面行は函館貨物駅でその車両を切り離し、積荷の偏りを直す。
装置の設置場所は、東室蘭駅・函館貨物駅・盛岡貨物ターミナル駅・秋田貨物駅の4駅。このうち盛岡貨物ターミナル駅は10月に設置が完了。残りの3駅も設置を進め、新幹線との青函トンネル共用走行が始まる2016年3月までに運用を開始する予定だという。
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