英国ジャガー・ランドローバーはこのほど、世界初のラグジュアリー・コンパクトSUVのコンバーチブル・モデルとなる新型「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」を発表した。最先端の格納式ルーフを備えた、オールシーズン対応のコンバーチブル・モデルとなっている。
「イヴォーク・コンバーチブル」は、レンジローバー・ファミリーとしては5番目のモデルであり、同時に初のコンバーチブル・モデルとなる。オープンモデルであっても、「レンジローバー」の伝統である高級感と4シートデザイン、多用途性の高いラゲッジルームを備えていることが特徴だ。
全自動のルーフは、時速30マイルまでの走行中であれば18秒で開き、21秒で閉じることができる。閉じた状態では高水準の改良が施された防音層により、5ドアの「イヴォーク」に匹敵する快適な室内空間を実現。ルーフがどの状態でもラゲッジルームの容量に影響しないようになっており、オープン状態でも251リットルのゆとりあるスペースが確保されている。
安全面では、リアボディに展開式ロールオーバー・バーが収納され、万が一横転しそうな事態が発生した場合も、2本のアルミニウム・バーが90ミリ秒で展開し、乗員を保護する空間を確保する。
エンジンは、軽量オール・アルミ製4気筒のガソリンとディーゼルから選択できる。ガソリンは240PSを発揮し、ディーゼルは55mpg(5.1リットル/100km)という低燃費を実現。その走行性能は「イヴォーク」の5ドアモデルやクーペモデルと同様で、四輪駆動パワートレインに、9速オートマチックを組み合わせている。
「イヴォーク・コンバーチブル」は、5ドアモデルやクーペモデルと同じく、ランドローバーの英国ヘイルウッド工場で生産され、2016年春から世界170以上のマーケットで販売開始される予定。なお、日本市場における発売日および機種体系、搭載機能は現時点で未定となっている。