函館市企業局交通部は、8月に着工した函館市電五稜郭公園前電停の改築工事が間もなく完了し、16日始発から供用開始すると発表した。
車いすやベビーカー利用者、障害のある人や高齢者の利便性・安全性向上を図るため、鉄道のホームに相当する安全地帯(乗降場)をバリアフリー化するとともに、幅を従来より0.4~0.7m広げ、両方向とも1.7mに拡大。長さも従来より2割以上延長され、往線36.1m、復線37.1mとなる。
従来の五稜郭公園前電停の安全地帯は両方向ともに交差点のすくそばにある対面式だったが、改築後は函館駅前方面行ホームのみ約50m湯の川方向に移る。安全地帯の拡幅・延長に合わせ、上屋と防風板も「海風を受ける船の帆」を白い鉄板で表現したデザインにリニューアル。2015年度のグッドデザイン賞に選ばれた同市電の函館駅前電停と同様の外観となる。
新たな電停の供用開始後、ただちに仮設の電停(湯の川方面行)および従来の電停(函館駅前方面行)の解体工事に着手する。