日本サムスンは13日、PCI Express Gen3 x4接続、NVMe(Non-Volatile Memory Express)プロトコルに対応したM.2フォームファクタの「Samsung SSD 950 PRO」シリーズを11月下旬より、日本国内で発売すると発表した。256GBモデルと512GBモデルを用意し、店頭予想価格は34,000円と58,000円(いずれも税込み)。
「Samsung SSD 950 PRO」は、韓国サムスン・エレクトロニクスが2015年9月に発表した最新SSD。NANDフラッシュには1チップで128Gbitの容量を実現した第2世代の3D V-NAND、コントローラにはSamsung UBXを採用する。
SSDの次世代接続規格NVMe(Non-Volatile Memory Express)とPCI Express Gen3 x4接続に対応し、従来のSATA 6Gbpsを大きく越える転送速度を実現。256GBモデルのシーケンシャルリードは2,200MB/秒、ライトは900MB/秒、4Kランダム(QD1)リードが11,000IOPS、4Kランダム(QD1)ライトが43,000IOPS、4Kランダム(QD32)リードが270,000IOPS、4Kランダム(QD32)ライトが85,000IOPS。
一方の512GBのシーケンシャルリードは2,500MB/秒、ライトは1,500MB/秒、4Kランダム(QD1)リードが12,000IOPS、4Kランダム(QD1)ライトが43,000IOPS、4Kランダム(QD32)リードが300,000IOPS、4Kランダム(QD32)ライトが110,000IOPS。
SSD(NANDフラッシュ)の耐久性を示すTBW(TotalByte Written、総書込みバイト量)は256GBモデルが200TBで、512GBモデルが400TB。保証期間は最長5年間となっている(5年以内にTBWを超えた場合、その時点で保証期限となる)。
機能面では、TRIM、ガベージコレクション、S.M.A.R.T、デバイススリープモード(DEVSLP)などに対応。内部に温度センサを実装し、しきい値を超える高温環境になるとSSDの転送速度を落とし、熱暴走とデータ破損を防ぐ「ダイナミックサーマルガード」を備える。セキュリティ機能としては、AES 256bitフルディスク暗号化(FDE)、TCG/Opal V.2、Encrypted Drive(IEEE1667)をサポートする。
また、カスタムクローニング機能を備えたマイグレーションソフト「Samsung Data Migration 日本語版」と、転送速度の高速化を実現するRAPIDモードをはじめ、SSDのデータを完全に消去できるセキュアイレースといったコントロール機能を搭載したユーティリティソフトウェア「Samsung Magician Software 日本語版」に対応。いずれのソフトウェアもダウンロードで入手する。