幕張メッセで13日まで開催される「第4回鉄道技術展」に東京メトロも出展し、銀座線1000系の操舵台車をはじめ、防振まくらぎや剛体電車線などの技術を紹介している。

鉄道技術展の東京メトロブースに、銀座線1000系の操舵台車が展示された

銀座線では新型車両1000系の追加導入が進み、2016年度までにすべての車両が1000系に置き換えられる予定。同車両で採用された操舵台車は、自動車がカーブに沿ってハンドルをきるように、曲線を通過する際、車軸が自動的に舵をきり、スムーズに走行できるしくみとなっている。これにより、カーブの多い地下鉄での走行安全性が向上し、騒音・振動の低減、走行エネルギー削減による省エネ効果にも貢献するという。

防振まくらぎは、まくらぎとコンクリート道床との間にゴム製の弾性材を入れることで、列車走行時に発生する騒音・振動の軽減を図った技術。剛体電車線は、地上の鉄道で広く使われるカテナリ方式の架線と比べて、とくに高さ方向に対してコンパクトに作られており、日本各地の地下鉄やトンネル区間でも広く普及しているという。

防振まくらぎの実物や、副都心線・有楽町線のダイヤグラムなども展示。ステージ上では、今回の出展技術を紹介するプレゼンテーションも行われた

鉄道技術展の東京メトロブースでは、実際の展示物とステージ上でのプレゼンテーションを通じ、これらの技術を紹介していた。その他にも、東西線南砂町駅・木場駅で進む改良工事の概要や、安全・正確・確実な運行のため、5秒単位で作成されたというダイヤグラム(副都心線・有楽町線の平日列車運行図表)などが展示された。