少年隊の東山紀之が主演するテレビ東京系の新春時代劇『信長燃ゆ』(2016年1月2日放送)に、俳優の寺尾聰と石丸幹二が出演することが12日、明らかになった。

近衛前久役の寺尾聰(左)と、明智光秀役の石丸幹二

同局が、1979年から放送している新春の大型時代劇で、今回が38作品目となる同作。直木賞作家・安部龍太郎の同名小説を原作として、東山演じる織田信長と、朝廷との対立を描く。

この朝廷の要人で、信長の天下統一を阻む公家・近衛前久役を演じるのが寺尾。豊臣秀吉や明智光秀の思いを利用して、信長を自害に追い込む「本能寺の変」の黒幕として暗躍する役柄だ。

寺尾は「東山君のスマートで端正な顔立ちは、美しいお公家が自分よりよっぽど似合うなと思っています(笑)」と謙そんしながら、「自分の方が多少キャリアが長いので、後から支えることができたらいいなと思っています」と意気込み。演出の重光亨彦監督は、自身がデビューした頃にドラマを作っていた仲だといい「一緒に前久という役を作っていくことが非常に楽しみですし、安心して任せられると思っています」と信頼を寄せている。

一方の石丸が演じるのは、信長の側近ながら、本能寺の変を実行した明智光秀。光秀が信長を撃つ動機は、歴史学者の中でも諸説あるが、石丸は「今回の描かれ方はすごく好きです」と気に入っているそうで、「明智は耐えに耐え、迷いに迷った挙げ句に行動を起こしている…。男としてその生きざまに共感するものがありました」と親近感を語っている。