「とある自治体の地域振興(プロモーション)」として、2011年秋よりスタートした、「とある」シリーズ×立川市のコラボレーションだが、その5周年を記念した特別イベントが、2015年11月7日に開催された。

(写真左より)阿部敦、井口裕香、佐藤利奈、ゲコ太

立川市の街並みが、『とある魔術の禁書目録』および『とある科学の超電磁砲』の舞台となる"学園都市"のモデルになっているところからはじまった本コラボ企画では、描き下ろしのイラストを使用した地域限定グッズの販売をはじめ、地元のお店とコラボした「ゲコ太どらやき」「ゲコ太せんべい」「小萌茶」などの開発、オリジナルラッピング自動販売機による立川限定オリジナル飲料「ヤシの実&パインサイダー」の販売などで、イベント時だけでなく日常的にもファンを立川に誘導し続ける完全地域密着型のプロモーションとして、全国の自治体から注目を集めている。

5周年を迎えた今回は、「とある」シリーズの出演声優から、上条当麻役の阿部敦、インデックス役の井口裕香、御坂美琴役の佐藤利奈の3人が、立川市の昭和記念公園で行われた「秋の楽市」の特設ステージに登場。「秋の楽市」に参加する立川市民や駆けつけた大勢のファンとともに、「とある自治体の地域振興」の5周年を祝った。

さらに3人は、立川シネマ・ツーで行われた『劇場版 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-』の記念上映会にも参加。上映後にはトークショーを行い、アフレコ時のエピソードなどを交えながら、あらためて作品の魅力を語った。

ここではイベント後に出演者3人が語ったメッセージを紹介しよう。

阿部敦、井口裕香、佐藤利奈が語る「とある自治体の地域振興」

――「とある自治体の地域振興」も今年で5周年を迎えましたが、実際にイベントに参加した感想はいかがですか?

阿部敦「以前、多摩モノレールのコラボで一日車掌をやらせていただいたのですが、そのときは(立川を)通り過ぎるだけだったので、今回は満を持して、5周年のイベントに参加できて非常にうれしかったです。個人的にはゲコ太にも会えたし、ヤシの実サイダーも飲めたし、本当に初めて尽くしの楽しいイベントでした」

井口裕香「私も立川でのイベントに参加するのは初めてだったのですが、ずっと来たいと思っていたので、5周年という記念すべきときに来ることができてすごくうれしかったです。立川に着いて、駅の改札を出たら、アニメの中で観たことのある景色や建物が目の前に並んでいて、とても興奮しました。もっとじっくり観て周りたいです」

佐藤利奈「私は一度、レールガンチームでの舞台挨拶で、立川にお邪魔したことがあるのですが、今回は大きなゲコ太とともにステージに立てたのがとてもうれしかったです(笑)。今回、"とある自治体"さんの会議室をお借りしているのですが、入り口にコラボレーションしたおせんべいやお饅頭やグッズがディスプレイされているのを見て、ずっと熱を持って一緒にいてくださる感じが非常にうれしかったです。本当に皆様あっての5周年ということがあらためて実感できました」

――お話にも出ましたが、コラボイベントだけでなく、さまざまなコラボグッズも展開されています

阿部「モノレールに乗ったときに、インデックスとコラボした切符をいただいたのですが、ちゃんと今でも部屋に飾ってあります。"とある自治体"さんの入り口に飾られているグッズには、自分が知らないものもたくさんあり、本当にさまざまな展開をしていただけてありがたいなって思いました」

井口「ヤシの実サイダーもそうですが、自動販売機もすごい可愛くラッピングされていて、見ただけでテンションがあがります! 缶はもったいなくて、捨てるのが心苦しいです(笑)」

阿部「食蜂(操祈)さんとかレールガンからじゃないですか。本当にすごいですよね」

佐藤「上条さんはいないんですけど……」

阿部「そこらへんはまあ、不幸なことですよ(笑)」

佐藤「出たいってアピールしておいたほうがいいんじゃないですか?」

井口「確かに! そうしたら次に入るかも」

佐藤「でも、出ないほうがおいしいかも?」

阿部「やはり、そっちかなあ……」

井口「ヤシの実サイダーじゃなくて、何だコレ? みたいなのがあったじゃないですか」

阿部「いちごおでん?」

井口「それ! 当麻はそれでいきましょう。それを自動販売機でもランダムで出てくるようにして……」

阿部「ハズレじゃないですか!」

佐藤「出てきたら『不幸だー』て言える(笑)。そんなコラボもいつかできたらいいですね」

ヤシの実&パインサイダーの缶デザイン。上条さんはいない……

――ほかに何か新たなコラボやイベントでやってみたいものはありますか?

井口「インデックスをやっていた頃には夢のような機械だった"お掃除ロボット"。あれが実際に立川の街にあったらいいですね」

佐藤「それに(土御門)舞夏の人形とか置いたら面白いかも」

阿部「個人的には、あまり立川に来たことがないので、各シーンに使われている場所を実際に歩いてみたいですね。ファンの皆さんと一緒に歩こうツアーみたいなのがやりたいです」

佐藤「私はゲコ太ですね。さらなるゲコ太展開を期待します! レインボーゲコ太とか、いろいろなゲコ太がおりますので。着ぐるみサイズとなると大変だと思うので、小さくてもいいから今後もゲコ太とぜひコラボしていただきたいです。できればモフモフしたやつがいいです(笑)」

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします

阿部「劇場公開から2年半が経っていますが、いまだに熱冷めやらずという感じで、いろいろな展開していただけるのは、中の人としても非常にうれしく、感無量でございます。またこういう機会がありましたら、皆さんの前でいろいろなお話ししたり、劇場版を観たり、歩こうぜツアーをやったりできたらいいなと思っております」

井口「TVアニメが終わって、劇場版が終わっても、こうして街の皆さんが盛り上げてくださるからこその5周年なので、本当にうれしく思っております。実際に今日歩いてみて、公園とかも多くて本当に癒される街だと思いました。作品に出ているところを巡るのももちろんですが、そうじゃない魅力も一杯あると思いますので、ゆっくりとお散歩しながらいろいろな立川の街を楽しんでいただけたらうれしいです」

佐藤「本当に長く愛される作品に携わらせていただけてうれしく思っています。『あんなに立川の街を破壊しているんですけど、いいんですか?』というスタートだったのですが(笑)、立川自体もこの5年で新しくなっているところも一杯あって、何て住みやすくて良い街なんだと来るたびに思っています。これからも良いコラボレーションができればと思っておりますので、"とある自治体さん"もインデックスも、そしてレールガンも応援のほど、よろしくお願いします」

――ありがとございました

(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX MOVIE
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