今年6月に急性心筋梗塞で入院した俳優の渡哲也が10日、東京・成城の東宝スタジオで行われた、宝酒造の日本酒「松竹梅」の新CM撮影で仕事復帰を果たした。
渡は、6月10日に緊急手術を受け、約1カ月間入院。7月に退院してからはリハビリに励み、今回のCM収録で仕事復帰した。撮影を終えた渡は「宝酒造さんからの『CMにぜひ出演いただきたい』という言葉が励みになりました」と感謝。今回のCMでは、舘ひろし、神田正輝ら石原軍団も共演しており、「仲間に支えられてやり切ることができ、持つべきものは仲間だなと思いました」と語った。
渡と直接会うのはこの撮影が久しぶりだったという舘は「いまだに渡と話すと何を話したか覚えていないくらい緊張しますし、渡が入ってくるとテンションが上がります」と話し、神田も「渡さんが入ると現場が締まり、違った雰囲気になりました」と、現場の緊張感を吐露した。
今回の新CM「ともに祝おう」編は、石原プロモーション所属の俳優7人全員が出演し、12月25日から全国で放送される。石原プロと宝酒造のCMは、今作で通算49年目。「松竹梅」のCMには故・石原裕次郎が1970年から87年まで出演し、石原の逝去後から現在まで渡が引き継いでいるが、石原プロの俳優が同CMシリーズに総出演するのは、今作が初めてとなる。
また、石原裕次郎の生誕80周年を記念して、石原が出演した「松竹梅」のCM約130本を収録したDVD『生誕80周年記念 石原裕次郎 松竹梅CM集』が、12月16日に発売される予定となっている。