カスペルスキーは、同社のセキュリティ対策ソフトの最新版となる「カスペルスキー 2016 マルチプラットフォーム セキュリティ」を10月15日よりダウンロード販売を開始した(パッケージ版は11月12日より)。「マルチプラットフォーム」という名前を冠する通り、
- カスペルスキー インターネット セキュリティ(Windows版)
- カスペルスキー インターネット セキュリティfor Mac(Mac版)
- カスペルスキー インターネット セキュリティfor Android(Android版)
の3つの製品から構成される。5台版では、Windows PC、Mac、スマートフォン、タブレットから最大5台のデバイスにインストールできる。最近では、1人でも複数のデバイスを所有することが多い。そんな要求にも応えるライセンスとなっている。また、家族では多くのデバイスを同時に守る必要がある。そんなユーザー向けには、利用台数に制限のないプレミアライセンス版もある。
Windows 10やOS X 10.11 El Capitanといった最新OSにも対応する(Android 5.1については、2015年11月に対応予定)。価格などの詳細については、カスペルスキーのホームページを参照していただきたい。本稿では、Windows版のカスペルスキー インターネット セキュリティの新機能を中心に紹介したい。
カスペルスキー インターネット セキュリティを使ってみる
まずは、カスペルスキー インターネット セキュリティの基本機能を紹介しよう。まずは、メインウィンドウである。
シンプルなメニュー構成になっており、初心者にも使いやすいだろう。インストールが完了したら、まずは完全スキャンをする。
初回のスキャンは時間がかかることもあるが、2回目以降はスキャン対象も減り、短時間で終了するようになる。あとは、スキャンスケジュールの設定などを適切に行う。
ここまでの作業をすませれば、セキュリティ対策ソフトを意識することはほとんどないだろう。そして、もう1つ設定しておきたいのは、便利ツールの中にある実行アプリケーションの制限である。
左のメニューから[実行アプリケーションの制限]を選ぶ。
この機能を有効にすると、信頼できるアプリケーションのみが実行を許可される。既知のよく使うアプリケーションは実行を許可し、ダウンロードした不明なアプリケーションなどを制限することができる。この機能が有効の場合、カスペルスキー インターネット セキュリティは、許可されていないアプリケーションをすべてブロックする。その可否は、Kaspersky Security Networkから受け取った情報、アプリケーションのデジタル署名の詳細、アプリケーションダウンロードのインストーラおよびソースの信頼レベルに基づいて判断される。
猛威をふるう標的型攻撃などでは、パターンファイルによる防御は難しい。こういった機能と併用することで、より強固な対策となるだろう。