米Googleは11月6日(現地時間)、iOS端末用の動画編集アプリを提供する米Fly labsを買収した。同社は、Fly labsの動画編集アプリの機能を、画像や動画をアップロードできるストレージサービス「Googleフォト」に追加する見通しだ。

Fly labsは同社Webページで買収を発表した

Fly labsはこれまで、動画編集アプリ「Fly」や動画内の任意の場所をクリップする「Clips」、動画をスローモーションや早送りにする「Tempo」、縦方向の動画の一部分を横方向に変換できる「Crop」の4つをiOS端末用に提供してきた。

Fly labsのエンジニアはGoogleフォトの開発チームに参加し、4つのアプリに採用してきた技術をGoogleフォトに投入するものと見られている。また、今回の買収に伴い、Fly labsによる動画編集アプリは、向こう3カ月の間すべて無料で提供されるが、その後更新はせずにApp Storeから削除される。ダウンロードしたアプリはApp Storeから削除されたあとも利用できるという。

Google フォトは「Google I/O 2015」で発表された容量無制限のストレージサービスで、ストレージにはPC、スマートフォン、タブレットからアクセス可能。10月30日には、写真をアップロードすると写っている人物の顔を認識し、同じ人物が写っていると思われる写真を自動でグループ化する機能を追加している。

Googleフォトの操作画面